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ポンコツAIの話。

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とある不動産屋さんがスタジオのレンタル事業をしているのですが、その担当者が近年まれにみるポンコツだったんですよ。今回はその悪口です。

 

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本業のほうの話なのですが、スタジオを使った撮影をすることになったんですね。それで昨年末にいくつかのスタジオと連絡を取っていました。一回ロケハン(現場見学)をして決めたいと思っていたからです。で、いろんなスタジオが掲載されているサイトで、撮影目的にあったスタジオ候補をピックアップしました。いくつか候補を見つけて、連絡先であるメールアドレスに、

 


「一度、スタジオ見学にお伺いしたいと考えています。直近で見学可能な日にちと時間を教えていただけますか?」

 

という内容を送ったのです。で、各スタジオの担当者から直近で撮影可能な日時が書かれた返信が来たのですが、今回話題にするスタジオ担当者からは、このような返信が返ってきたんでした。

 

相手
「スタジオは火曜日は撮影を入れていませんので、毎週火曜日は撮影が可能です」

 

なるほど。火曜日なら見学可能なのか。しかし、懸念点が1つありました。メールを送ったのはすでに水曜日だったのですが、次の火曜日は12月29日だったのです。さすがに年末年始休暇に入っているよなーと思い、メールで質問してみました。

 


「来週の火曜日は12月29日ですが、年末年始休暇に入っているかなーと思い、確認のメールです。12月29日でも見学は可能でしょうか」

 

1時間後に次のメールが届きました。

 

相手
「12月29日は、年末年始休暇で営業しておりませんので、見学の依頼はお受けかねます」

 

だから、そう言って聞いてんじゃねえか。こいつマヌケか。と思いつつも、もう1週後の1月5日なら大丈夫かとお聞きするメールを送ります。1時間後に来たその返信がこちら(↓)。

 

相手
「1月5日ならどの時間でも大丈夫です」

 

それでは、1月5日の9時から見学をさせてください、15分ほどで終わります、という内容のメールを送ると、1時間後に次のようなメールが送られてきたんですね。

 

相手
「9時は営業時間外なのでお受けしかねます」

 

こいつバカなのか? なんで、こちらの見学意図を最初に説明しているのに、質問に対して、不完全な1行だけの返信しか、しかも1時間に1通しか送ってこないんだよ!(怒)

 

カーッとなって一瞬怒りで我を忘れそうになったのですが、いかんいかん。6秒何もしないと怒りが収まるテクニックを使って冷静になって、ちょっと考えみて、「ああ、そうか!」と、このトリックが分かりました。

 

AIがメール対応しているのか、と。

 

そういえば、お客様からのメールでの問い合わせをAIが行なっているという話を聞いたことがあります。だから、テンプレートのように1行返信ばかりで、ちょっと足りない感じの内容なんだ。担当者からのメールに名前も書いてないし。そうかそうか、そういうことか。今はまだ使い始めたばかりで、まだラーニングが足りなくて、こんな感じになっているのかなと。そう考えたら仕方ないなと思いました。

 

で、その後に営業時間を聞くメールのやり取りがあって、1月5日の10時に伺う旨をメールで送ったんですね。そうしたら、こんな返信が1時間後に届きました。

 

相手
「お会いできるのを楽しみにしています。当日はスタジオ入口でお待ちしていますのでお声がけください」

 

お待ちしている…?
どういうことやねん、と思ったのですが、当日行けば分かるだろうと思い直し、俺は年末年始休暇に入ったのでした。

 

そして年明け。1月5日10時に、俺は港区にあるそのスタジオに行きました。そのスタジオはオフィスビルの6Fにあるのですが、エレベーターのドアが開いて、スタジオの入口で俺を待っていたのは、なんとペッパーくんだったのです。なるほど、そう来たか。これが21世紀か。するとペッパーくんは俺を認識すると話し始めました。

 

「ペッパーです!」

 

うんうん。ペッパーくんからどんなおもてなしを受けるのか。俺は楽しみにしてペッパーくんの前に立ちました。しかし、その後、ペッパーくんは無言。しばらく待ってみましたが、反応がありません。壊れているのかな?と思いつつも、俺がちょっと動くと、カシャッと目が動いて、俺を追尾してきます。

 

これは、俺からペッパーくんに話しかけないといけないパターンなのか。近くに誰もいないとはいえ、ロボットに向かって話しかけるのは、なんだか恥ずかしいもの。新手の羞恥プレイか。そしてその様子は向こうの社内に共有される周知プレイか。いや、いかんいかん。今は21世紀なんだ。そういうなんでも性的な想像をする感覚のほうが古いのかもしれない。そう思い直し、「スタジオ見学に来た〇〇です」と名乗りました。すると、ペッパーくんはカシュッカシュッと動いて、「よく分かりません」と返してきました。やっぱり恥かいた。

 

一応、その後二回ほど質問して見ましたが、ペッパーくんからは俺の予約に対する返答みたいなものもなく、またこのスタジオ入口には内線をかけるための電話も見当たりませんでした。そのスタジオはオフィス型のスタジオで、誰もいなくてすぐに見学できそうだったので、ちょろちょろっと見て回って、何枚か写真を撮って、俺は帰ることにしたのです。

 

なんか対応がいけてないなーと思いつつも、一応、メールで担当者宛てに、見学させていただいた旨とお礼を書きました。そこから家に帰っている最中、上司から連絡が来ました。「〇〇不動産から折り返しがほしい」とのこと。〇〇不動産とは、俺がその日見学してきたスタジオを管理している会社です。聞いた電話番号に電話をかけると、若い男の人が出ました。

 

俺が名乗ると向こうは要件を言ってきます。「今日って、何時にいらっしゃいますか?」。は?電話の意図がよく分からなかったので、とりあえず、メールでお伝えした通り、10時にうかがって、ペッパーくんしかいなかったので、勝手に見学させてもらった旨を伝えました。すると相手が言うのです。

 

相手
「俺、いたんですけどね」

 

いや、いねーよ。間違いなく。結構大きな声でペッパーくんに話したけど誰も出てこなかったし。すぐバレるウソをつくなよ。というか、俺は今誰としゃべっているんだ。ペッパーくんの中の人か?よく分からなくなってきたので、あなたは何の担当の方ですか?とお聞きしたところ、

 

相手
「メールでやり取りしたスタジオの担当者です」

 

あのポンコツメールを書いていたのは人間だったんかーい!とツッコミを入れそうになりました。で、その担当者はつづけます。

 

相手
「今日はお聞きしたいことがあって。あの、撮影に使うと言ってましたけど、何に使うんですか?」

 

なので、俺はクライアントからの撮影以来の内容を説明をしました。詳細はブログに書けないのですが、インタビュー記事を作る上で取材対象者の背景をカッコイイ感じにしたいので、スタジオを借りることにしたんですね。すると担当者くんがつづけます。

 

相手
「あの、大変言いにくいことなんですが。変なことに、詐欺みたいなものに、うちのスタジオを使ってほしくないんですよ。こういうのってブランドって大事なんで。なので、そこだけ先に釘を刺しておこうと思って」

 

おおっ、ここまで失礼なことを言われたのは久しぶりです。

 

相手
「ルールさえ守ってくれれば大丈夫ですんで。で、どうですか。借りますか?」

 

借りるわけねぇだろ、バカ。

 

一応、俺も常識のある大人なので、丁寧な言葉を使ってお断りをさせていただきました。すると、この担当者、小さくだけど「チッ」って舌打ちしやがったんですよ。この野郎。聞こえてるぞ。俺の聴力検査結果は判定AAAだぞ。

 

というわけで、ポンコツ対応をしているポンコツAIだと思ったらポンコツ人間を相手にしていたという話でした。

 

AIが人間を超えるシンギュラリティが近い未来に起こると言われていますが、すでにAIに負けている人類もいるんじゃないかと思った今日この頃です。ちなみに、この不動産屋さんって、従業員600名くらいで本社が銀座にあって、俺の前職の取引先の1つだったのですが、若手の人材流出が激しく、その理由が日常的なパワハラということで、業界では結構有名なところだったりするんですね。

 

今回の若手くんの対応って、客商売としてどうなんじゃいというレベルであり、実際俺はカチンときたわけですが、知らないでやっている感じもしたんですね。たぶん、きちんと教わっていないんじゃないかなと感じました。何を言ったら相手がどう思うかとか。こういうことって、常識だろうとも思うんですけど、社員教育の賜物でもあるのかなーと、最近俺は思い始めました。

 

「社員は放っておけば勝手に成長する」という経営者の方っているじゃないですか。俺も会社に入ってからの社員教育って馬鹿にしていたところがあるんですよ。でも、最近は社員教育って馬鹿にならないと思うようになりました。社員教育って、挨拶とか電話対応とか細かい内容がいろいろありますが、根底にあるのは、その会社での仕事の品質の最低ラインと最高に向かう方向性を教えることだと思うんですね。

 

大手企業万歳とか社員教育万歳とかいう気はないし、それがすべてではないのも分かっていますが、一方で大きな影響力もあると思います、社員教育って。今回はそんなお話でした。