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【U-NEXT生活】『アヒルと鴨のコインロッカー』――広辞苑を盗むための本屋襲撃からはじまる、せつなすぎる物語。泣ける。

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動画配信サービス『U-NEXT』で観れるオススメ映画を紹介するシリーズ。今回は、日本映画『アヒルと鴨のコインロッカー』(2009年)です。あんまり重そうなのはイヤで、笑いがあって、ミステリー要素があって、最後にしんみりする映画が観たい人にぴったりの作品だと思います。

 

※この記事は、2020年12月時点で『U-NEXT』で視聴できる作品として本作を紹介しています。

 


 

アヒルと鴨のコインロッカー』とは

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大学入学のために仙台に引っ越してきた大学生・椎名は、昔、好きだった女の子のために覚えて以来歌うのがクセになっているボブ・デュランの『風に吹かれて』を歌いながら引越しのダンボールを片付けていた。すると、「それ、デュランだろ」と話しかけてくる男が。男は「カワサキ」と名乗る同じアパートの住人だった。さっそく知り合いができたと喜ぶ椎名だったが、カワサキは妙なオーラをまとっている男で、言うことがいちいち芝居がかっている。そして椎名に「いっしょに本屋を襲撃しないか?」と変なことを誘ってくるのだった。

 

カワサキが本屋を襲撃したい理由。それは、アパートの椎名の部屋の隣の隣に住むブータン人の留学生のためだという。彼は日本人の恋人を亡くして失意の底にいる。日本語の勉強をしたい。そのためには、普通の辞書ではなく、もっとくわしい辞書――広辞苑を求めているというのだ。「だったら買ってプレゼントすればいいじゃないか」という椎名に、カワサキは変な例え話をし始めて「奪った広辞苑じゃないと意味がない」と言い切る。結局、気のいい椎名は、カワサキの押しの強さに負けて、モデルガンを持って閉店間際の本屋を襲撃することになる。

 

店に入る実行犯はカワサキ。裏口を見張るのは椎名の役割。「風に吹かれて」を歌いながら、ビクビクしつつ、30分の見張りを完遂する椎名。走ってカワサキの車に戻ると、すでにカワサキは車にいて、「楽勝さ!」と後部座席を指さす。そこには分厚い辞典が置いてあったのだが、よく見ると『広辞苑』ではなく『広辞林』だった。「似たようなものだから、まあいいか」と2人は犯行現場から逃げる。

 

そんな、くだらなくて、面白いやり取りの裏で、密かにもう1つの物語が動き始めていた。

 

椎名は、ひょんなことから、ブータン人と、その恋人の琴美、そしてカワサキの3人が一緒に暮らしていた平穏な日々のことを知る。しかし、琴美はもうこの世にはいない。ブータン人は失意の底にいる。そんな3人のことをよく知る人がいた。生前の琴美が働いていたペットショップのオーナー・麗子。麗子は椎名に告げる。「ブータン人、琴美、カワサキの3人の物語に、あなたが巻き込まれてしまった」「カワサキくんの言うことは信じるな」。

 

麗子の話を聞いて、カワサキに不審なところを感じる椎名。やがてカワサキの奇妙な生活習慣に気がついた椎名は、カワサキの秘密に迫っていく。そこに待ち受けていたのは、アヒルと、鴨と、ボブ・ディランと、コインロッカーに関わる、意外すぎることの顛末でした。

 

観終わった後の俺の感想

上記のようなストーリーなのですが、後半はミステリー仕立てとなっています。そして、前半のどうでもいい日常生活パートのいたるところに、真実に至る伏線が仕掛けられていたことに気がつき、すべてが分かると「そういうことだったの!?」と驚く感じのお話です。

 

原作は、伊坂幸太郎さんの同名小説。伊坂幸太郎さんの作品は昔から好きなのですが、実はこの作品は読んでいなくて、映画を見てから小説を読みました。映画のほうはラストが小説にはないシーンが追加されていて、そのシーンの解釈は人によると思うのですが、俺は「何も変わっていない。止まっていた時が動き出した」という解釈をしています。観ていない人には何を言っているのか分からないと思いますが、あんまり重そうなのはイヤで、笑いがあって、ミステリー要素があって、最後にしんみりする映画が観たい人にぴったりの作品です。

 

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