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【本のレビュー】『1億人のSNSマーケティング バズを生み出す最強メソッド』(敷田憲司 室谷良平 共著)

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インプレス様より献本いただきました『1億人のSNSマーケティング バズを生み出す最強メソッド』のレビュー記事になります。献本いただいていますが、忖度なしのガチレビューです。

 


 

この本はどんな本か

バズる投稿はこういうもの、と教えてくれるものではありません。「バズを生み出す最強メソッド」とタイトルにありますが、ちょっと意味が違っていて。

そもそもSNSマーケティングってどういうものか?という「多くの人がSNSでターゲットに対して情報を発信し続けるんでしょ」くらいのモヤーンとしたイメージに対して、「近年のSNSマーケティングとはこういう活動のことを指します」とビシッと答えを教えてくれて、だからこそ、ユーザーはどういう情報を求めていて、各SNSはどういうユーザーにどういう使われ方をしていて、ユーザーはどういう情報だとシェアしたくなるのかが書かれていることにより、自分がSNSを通じて実現したいことを叶えるにはどのSNSでどんな発信をしつづけるべきかが見えてくる本、だったりします。

加えて、SNSマーケティングを行なっていくにあたり、きちんと目標を決めてアカウントを運用していかなければならないため、KPIをどうやって設定するかなど、運用を実務に落としたフレームワークも教えてくれます。

そのため、2020年におけるSNSマーケティングに関する基礎知識が横断的に語られており、結論、とても情報量が多いです。

 

コンテンツ一覧

Chapter1 SNSマーケティングの本質
SNSマーケティングのおさらい
SNSマーケティングの転換期
SNSマーケティングの「本質」を捉える
SNSの特長と使い分け
SNSマーケティングによくある7つの誤解

Chapter2 SNSを活用する戦略づくり
SNSマーケティングのKPI設定
SNSを活用したブランディング
ビジネス別のSNS戦略
SNSを成功させる組織づくり

Chapter3 「シェア」されるための法則
SNSは評判の増幅装置
シェアされる(信頼される)経営を心がけよう
シェアされるコンテンツとディストリビューション
シェアしたくなる心理

Chapter4 SNS別最新活用法
購買行動への導線を強化するInstagram
クチコミ拡散の起点になるTwitter
目的設定が活用のカギになっているYouTube
独特の文脈を持つTikTok
画像検索の場として利用されるPinterest
親密なコミュニティが形成されるFacebook
企業顧客のCRMに活用できるLINE

Chapter5 「成果」につなげる分析方法
人々の思考や行動はソーシャルデータに反映される
運用アカウントの分析
クチコミ分析のポイント

Chapter6 「語られるコンテンツ」の作り方
コンテンツのさまざまなタイプ
インフルエンサーを使ったマーケティング
UGCに火をつける「PGC」
シェアされやすいコンテンツの構築
SNSをペイドメディアとして活用する
SNSの動画広告
SNSを活用したキャンペーン
Twitterのフォロワーを増やす施策

Chapter7 SNS検索行動とユーザーの検索行動
Google検索とSNS検索
SNS検索とエゴサーチ
SNSが提供する検索機能
SNS検索とユーザー行動
SEOSNSの「指名検索」

 

どんな人に向いているのか

おそらくメインターゲットは、「自社商品のブランディングのためにSNSマーケティングを行なっていこう!」と考えている企業・事業部・チームです。

しかし、個人ブランディングでも使えるため、「〇〇なことができる自分はここにいるよ!」ということを発信していくための知識習得にも役立つでしょう。

2020年におけるSNSマーケティングに関する基礎知識が横断的に語られている本ですので、これからSNSマーケティングを本格的にはじめていくにあたり、2020年時点でのSNSまわりはどうなっているのか?を知りたい人は、いちいちネットで調べなくてもこの1冊で事足りるのでとても重宝しそうです。

 

この本の弱点

「初心者向け」と思いきや、あんまりそうでもありません。しょっぱなから「オウンドメディア」「アーンドメディア」「ペイドメディア」といった単語が出てきて、もちろん解説は載っているのですが、「ペイドメディアとは、マス広告媒体、交通広告、リスティング広告、ディスプレイ広告など」と解説されていますが、これが「なるほどね」と分かる人はそれなりにネット広告関係のことをやってきた人でしょう。

そのため、全体的に分かりやすく書いてはいるのですが、やはり初心者にもやや高いハードルが感じられる箇所があるため、ある程度リテラシーのある人がドンピシャターゲットではないかという印象を受けました。

でも、そのドンピシャターゲットの人にとっては、「この本に書かれていることは大体分かっているのでは?」という気もするので、見た目以上にターゲットが狭い本になっちゃっているのかもしれません。

とはいえ、

この横断的な情報量に価値はあるため、少し勉強しながらでも、前述した「これからSNSマーケティングを本格的にはじめたい」と考えている人は、得られることが多いと思います。

 

こういうのがあるともっと良かった点

ページ的な問題で難しいのかもしれませんが、具体例があるともっと分かりやすかったと思いました。

実例を出すのは難しいかもしれませんが、例えば、パン屋さんが集客のためSNSを使うとしたら、何を考えて、どういう情報発信をしていくべきなのか、とか。このSNSでは前述したパン屋さんの集客には向いていない理由とか。

使う時に何を考えるべきかはこの本で教えてはくれるのですが、ヒントになるものが少ない、という印象は受けました。贅沢すぎる要望かもしれませんけどね(笑)

 

俺にとってはどうだったか

俺自身は、プライベートでも会社でも、「これからSNSマーケティングを本格的にはじめていこう!」と考えていた人間なので、この本は大変勉強になりました。情報量が多い本ですので、たぶん、もう何回か読み直さないと、きちんと理解できないんだろうな、という予感があります(笑)

とはいえ、なんとなく、自分がこれまでツイッターで行なってきたアプローチの間違っている箇所などは見えてきましたので、このへんは改善していきたいと思います。この本がなければ、気がつかなかったことでもあるので、感謝感謝です。