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【本のレビュー】『部下のトリセツ 「ついていきたい」と思われるリーダーの教科書』(著:浅野泰生 発行:総合法令出版)

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本屋で働いている知り合いから「ひそかに売れている本がある!」と聞いて読んでみた本がこちらになります。部下をどう上手に使うか?という内容ではなく、部下と上司のいい関係づくりが高パフォーマンスを生むという本でした。

 

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このレビューを書く俺について

俺は、以前勤めていた会社で、リーダー職に就いていました。その時、上司や同僚から「問題児」といわれる優秀とはいえない部下ばかり下に就く機会があったんですね。「嫌われてもリーダーは部下に対して厳しい存在であるべし」。会社にはそんな考え方がありました。俺もそんな教育方針で育てられてきた人間です。下についたメンバーにも、当初、同じように接しました。

 

しかし、上手くいかない。改善の傾向が見られない。

 

なので、方針を変えました。俺と部下は違う人間で、育ってきた環境も、経験してきたことも違う。だから、部下のことをよく知ろう。そして信じよう。騙されてもいい。裏切られてもいい。マヌケなリーダーと烙印を押されても、目の前にいる部下の味方であり続けよう。そう思いました。

 

その結果、「問題児」といわれていた部下は2ヵ月で劇的な変化を遂げました。ミスが起こるまで報告に来なかったのに、危ないと思った仕事は「不安です」という意志表明とともに相談に来るように。上手くいった仕事は報告に来るように。仕事中の表情も活き活きとしてきて、消極的だったのに新しい仕事にも積極的に関わっていくようになりました。俺は「このスタンスは間違いない」と思いました。

 

しかし、周囲からの反応は冷ややかだったんですね。「仕事とプライベートを混同している」「仕事なんだからビジネスライクに付き合うべき」「足並みを揃えろ」。こんなことを言われました。結局、上司には好ましく映らなかったようで、他のチームでは離職者を出していて俺のチームは上手く回っていたにも関わらず、俺はリーダーという役職を追われてしまいます。

 

それでも、俺は自分のマネジメント手法に大きな手応えを感じていたし、自分が間違っていたとは思えませんでした。しかし、職場で評価はされなかったのです。ここに、俺は随分と悩みました。

 

この本で何を得られたか

俺の場合は、自分が考えてきたこと、部下に対して行なってきたことは、「間違っていなかった!」という確信を得ることができました。

 

そして、俺のやり方を否定していた人たちは、他者を否定をすることでしか自己肯定ができない人たちだったことも分かりました。

 

どんなことが書かれている本なのか

職場でのチームは仲良し●人組ではない。ゆえに、仕事でのパフォーマンスは発揮しなければならない。そのためには、厳しい言葉を言わなければならないこともある。その厳しい言葉がどれだけ部下の心に浸透するかは、部下が上司を信頼しているかどうかに左右される。信頼は憧れとは違う。リーダーとしてハイパフォーマーだから部下たちは付いてくるのではなく、自分の味方であり信頼してくれる上司だからこそ、部下も上司を信頼し、上司の期待に応えようとする。

 

このような関係性をつくることをゴールとして、ではどんなことから始めなければならないのか?を教えてくれる本でした。

具体的には、

・部下が安心する「自己開示の仕方」
・部下が心を開く「聞きかた」
・部下をやる気にさせる「言いかた」
・部下を成長させる「育てかた」
・部下が結果を出せるようになる「接しかた」 

…の5章に分けられており、部下との間にあるある話について、どういう行動を取るべきなのかという「答え」と、その「理由」が、部下だったころの著者とリーダーになってからの著者の2つの視点と思考をもとに説明してくれます。

 

例えば、指示を出したのに、部下が自分から動かない場合。リーダーとしてはカチーン!ときて大声をあげたくなるものですが、著者はこの本の中でこう語っています。「人は理屈では動かない。でも感情では動く」。つまり、部下に自分から動くことは「喜ばれることだ」と感じてもらうために、コミュニケーションに感情を入れていくべきとのこと。お礼を言うときに、「急いで片づけたい仕事だったから、接戦して動いてくれて嬉しかった」とか。ちょっとしたことです。でも、この微差が大差を生んでいくのは容易に想像できます。

 

こんな人にオススメ

現在リーダーというポジションにいるものの、部下との関係性が上手くいっているとは思えない人。何度注意してもミスが治らない部下にイライラしている人。これから新しい部下を持つのだがどうやって関係性を築いていけばいいか分からない人。たぶん、ドンピシャだと思います。

 

要はコミュニケーションの話なので、夫婦関係が上手くいっていない人、子どもとの関係が上手くいっていない人も、応用できる気がしました。

 

書店勤務の知り合いからの情報

無名の著者にしては(失礼!)この本はすごい勢いで売れているらしく、密かに、ブットファースト、有隣堂、リブロのビジネス分野で売上ランキング上位に。Amazonでも20位以内に入っており、発売1週間で増刷決定したのだとか。

 

部下との関係性をこじらせてしまって、採用ページにブラックなインタビュー記事を改ざんしてしまった『Dr.ストレッチ』のFC店経営をしている株式会社つながりの店長クラスの人たちも、一読したほうがいいかもしれませんね(余計なお世話か…)。

 

 



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