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『100日後に死ぬワニ』炎上騒動は、ファンLvという個人情報流出事件であるという話。

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姉さん、事件です。

 

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『100日後に死ぬワニ』が完結しました。俺も毎日楽しく拝見させていただいていました。で、100日目の公開後、一気に書籍化&映画化&商品展開のニュースがドドーンと飛び出てきて、「金の匂いがする!」「もともと企画だったのか?」「気分を害された!」と大炎上騒動に。はてなにももっともらしいことを書いていますが、要は「私の気分が害された!」しか伝わってこない記事もちらほら見えて、元気でうらやましいなと思う俺です。

 

俺は、「『100日後に死ぬワニ』炎上騒動は、ファンLvという個人情報流出事件」という側面があると思っています。

 

誰が何を感じようが自由なわけで。それはいろいろなご意見があると思うのですが、「思ったこと」というのはその人のファンLv(レベル)に応じて変わってくるものなので、「思ったこと」の発信は自分のファンLvという個人情報を自分で流出させているだけとも言えるのではないでしょうか。

 

例え話をします。

 

ストリートミュージシャンが路上で演奏をしていました。素晴らしい演奏だったので、次第にまわりに人だかりができます。そして演奏終了。パチパチパチ…と拍手。そして、ミュージシャンが「いいと思った方はチップをお願いします」と書かれた缶をギャラリーに向けます。そのとき、どんな反応をするか。

 

ある人は喜んでチップを渡します。チップとはいえない大金を出す人もいるかもしれません。逆に、「お金はちょっと…」と首を振る人もいるでしょう。中には、「お金取る気なの?聞いていない!せっかくいい気分だったのにガッカリした!」と怒り出す人もいたりして。

 

このように「ファン」というのは全員が全員同じ価値観を持っているとは限らないわけで。育った環境、これまでの経験、感受性、好み、自由になるお金の量、いろいろなものが複雑に合わさって、「このコンテンツには、●円出してもいいだけの価値がある!」と判断すると思います。「ファン」の中にもいくつもの階層があり、要は愛情の深さは人によって違うわけです。

 

これを俺はファンLv(レベル)と勝手に名付けました。

 

ファンLvとは、高ければ偉い、低ければ偉くない、というものではなくて、対象となるものにどれだけの価値を感じているか、どこまで応援できるか、どこまで信じられるかのモノサシみたいなもので。偉い・偉くないではないけど、ガチ⇔ニワカといったベクトルは存在すると思っています。

 

何が言いたいかというと。

 

お金の匂いや企画っぽさによって「裏切られた!」と感じて不満を漏らしている人は、そのレベルの『100日後に死ぬワニ』ファンだった、だけの話だと思うのです。

 

バカにしているわけではありません。100日間、ワニくんたちの日常を追って親しみを覚えてきた事実は変わりないのに、お金の匂いや企画っぽさを感じた途端、100日間感じてきたことを別の感情で上書きしてしまう、ということは人間なら誰しもやってしまうことです。それでも「あの100日間で感じたことは本物だった!価値があった!」と思える人はいます。「あの100日間は企画だったとしてもすごいことだ」と評価できる人もいます。しかし、「騙された!」「裏切られた!」と思ってしまう人もいます。それだけの話ではないでしょうか。

 

SNSおブログは、自分の思いを吐き出す「場」だとは思うのですが、「吐き出した思い=自分の“程度”」なわけですから、ある意味、もっともやっかいな個人情報の自己流出でもあるわけで。今回書いたこの記事も、俺の“程度”ではこれくらいの内容のものしか書けないということであり、なんというか、自分を磨いていきたいものですねというお話しでした。

 

個人的に、ワニくんの100日目からの展開は「もっと上手くやれよ」と思っていて。

 

俺なら100日目に「1週間後にお知らせがあります」と告知を出し、1週間は読者に余韻に浸らせる。そして、ロスワニを感じさせる。で、1週間後に作者から、100日間付き合ってくださったことのお礼、この物語を書いた理由、「大切な人が日常にいる大切さを忘れないで欲しいと思って」といった大義名分を付け加えて書籍化のお知らせ。加えて、物語は終わったけどみんなが忘れないかぎり彼は生き続けるみたいなことを言って、身近に彼らをおいてくださいと商品展開を告知。映画化の話はもう少し黙っている…という感じでやるかな、ぐへへへ(笑)。

 

 



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