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毎年、ガチでサンタクロースに扮して息子をダマしてきたけど、そろそろ限界かもしれないって話。

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今週のお題「クリスマス」 
小学4年生の息子はいまだにサンタクロースの存在を信じています。なぜなら、父親である俺が毎年かなり凝った演出でサンタクロースを演じ、息子にちょっとだけ姿を見せることで、その存在にリアリティを持たせていたからです。その俺の涙ぐましい歴史をご紹介しましょう。

 

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サンタクロースの衣装について

ドン・キホーテで購入。コスプレ用のサンタクロースの衣装に、銀髪のウィッグをつけて長髪を演出。加えて、サンタ服の下に何枚も来てシルエットを太らせて、俺だと気づかせないようにしてきました。

 

3歳のとき

記念すべき1回目。爆睡している息子をサンタの衣装のまま起こし、「むにゃむにゃ、だれ?」と尋ねてきたので、ネイティブっぽい発音で「メリークリスマス♪」。睡魔に勝てなかった息子はそのまま寝てしまう。翌朝、枕元にプレゼントが置いてあり、「ぼく、昨日、サンタクロースさんに会ったかもしれない!」「声をかけられた夢を見た気がする!」と言い出し、大成功。俺も気を良くして来年の実行も誓う。

 

4歳のとき

「今年はサンタクロースさんが来るまで起きている!」と息子が言い出したので、「サンタさんに会っても声をかけたら、もう二度と来てくれなくなるかもしれないよ」と伝える。息子は「わかった。見つけても声をかけない」と大きく頷く。かわいい。24日夜。寝室に寝かして、まだ息子が起きているであろう時間に、サンタクロースに変装して寝室に侵入。起きている息子が布団の中からこっちを見ている気配と視線を感じつつ、忍び足で枕元にプレゼントを置いて部屋を出る。翌朝、「昨日の夜、サンタさんが来ていた!」と大喜びの息子。またまだ大成功。

 

5歳のとき

ワンパターンが続いたので変化球を投げてみた。昨年同様に、「今年もサンタさんが来るまで起きている!」と言い出した息子。しかし、今年は待てど暮らせど、サンタクロースがやって来ない。ついに寝てしまう息子。朝起きると、枕元にプレゼントがない。「僕がいい子じゃなかったからサンタさんは来てくれなかったのかな?」と泣き出す息子。しかし、よく見ると寝室のベランダにプレゼントが…!「たぶん、今年はカギをきちんとかけていたから、サンタさんは家の中に入ってこれなかったんだ」と結論付ける息子。大成功。

 

6歳のとき

趣向を変えて、18時台にプレゼントを渡すことに。奥さんが台所でクリスマスケーキを作っていて、リビングで息子が宿題をしているとき、コンコンとリビングの窓を叩く音が。息子が見ると、外にはサンタクロース(俺)の姿が。何か声を上げそうな息子に、シーッと「しゃべるな」とジェスチャーをして、窓をあけてくれるようにジェスチャー。息子が窓を開けると、そこから大きなプレゼントを手渡しするサンタクロース。大きいのでそれを受け取って床に置いて、もう一度窓を見ると、すでにいなくなっている俺。「今年は、サンタさんが会いに来てくれた!」と大喜びの息子。大成功。

 

7歳のとき

この年も比較的早い時間に決行。奥さんには夕飯の買い物に行ってもらい、家には息子1人だけ。「17時半になったら、皿洗いをお願い」とお手伝いを頼んでおき、時間通りに、キッチンで皿を洗いはじめる息子。そのキッチンからは、そーっと窓に近づいてきて、静かに窓を開けて、プレゼントを置いていくサンタクロース(俺)の行動一部始終が見える。息子は、水道を流しっぱなしで、皿洗いの動作を止めて、一連の動向を固唾をのんで見ていた様子。大成功。

 

8歳のとき

夕方17時に決行。チャイムが鳴るので、室内にあるインターホンのカメラのところにやってくる息子。カメラに映っているサンタクロース。息子が慌てて玄関に行ってドアを開けると、サンタクロース(俺)の姿はすでになく、プレゼントが置いてある。俺は玄関近くの駐車場にあるクルマの影に隠れて成功を確信。しかし、息子は何を思ったのか、すげえ大きな声で空に向かって、「サンタさーん!今年も!プレゼントありがとう!」と叫びだし、近所の人たちが「なんだなんだ?」と窓をあけてきた。恥をかく。

 

9歳のとき

23日にプレゼントが届いていた。包装を開けると、息子が欲しくないであろう辞書が入っていた。「毎年、僕がほしいものを当ててくるサンタさんなのに、今年はおかしい」と言い出す息子。よく見ると、プレゼントの包装紙には「Dear サトシくん」と別人の名前が書いてある。「サンタさん、別の子のプレゼントを置いてっちゃったんだ!」と驚く息子。どういう行動をとるか、しばらく様子を見ていたら、受話器を持って警察に電話しようとし出したので慌てて止める。「間違ったプレゼントを靴下に入れ直したら?」と提案すると、息子は大きく頷く。そして、紙を持ってくると、サンタクロースに手紙を書き始めた。内容は、「毎年のプレゼントのお礼。今年のプレゼントは相手が間違っていること。そして、忙しいと思うけど頑張ってください」というねぎらいの言葉。靴下に手紙とプレゼントを入れておいたら、翌朝、今度は息子の名前が書かれたプレゼントと、サンタクロースから「荷物を間違えて申し訳ない」という手紙が入っていたという二段階の作戦。無職だったからできた作戦でした。

 

そして今年

クラスのマセた女子から「まだ、サンタクロースがいるなんて言ってるの。バカじゃない」と罵られ、泣いて帰ってきた息子。「悔しかったのかい?」と聞くと、「それもあるけど…、あの子のところにはサンタさんが来ていないってことが悲しかった。とってもいい子なのに、おかしいよ」と言い出す息子。お前、すごいヤツだな。自分がバカにされたことよりも、バカにした子のために涙を流せるのか。お父さん、面白半分でこれまでサンタクロースを演じてきたことに、すごく罪悪感を覚えてきたよ。

 

というわけで、

 

今年が幕引きにはちょうどいいタイミングかな、と思っています。夢のある子に育って欲しいと思って始めたことですが、ただの俺のエゴなだけかもしれませんからね。

 

というのも、俺は「サンタクロースが来るのを待つ」という楽しみを味わえなかった子どもなんですよ。幼稚園でサンタさんの存在を初めて知って、家に帰って母親に「僕のところにもサンタさんは来るかな?」と聞いたら、タバコが切れてて機嫌の悪かった母親に「そんなものはいない!みんな、父親や母親が汗水たらして働いた金で、プレゼント買っているんだよ!二度とバカなこと言うな!」と怒られて。だから、なんか、自分の子どもには、夢を見せてあげたかったんですよ。

 

そんなわけで、今年もクリスマスの時が迫っています。俺も完結編の準備を進めなければなりません。

 



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