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【映画レビュー】『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』は、結構とんでもないことをしでかした映画かも。

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スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』の感想です。ネタバレなし。感情的に書きなぐるレビューは嫌いなのですが、ちょっと感情的になってしまっているかもしれません。

 

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サーガの完結編に何を期待するか

…で、評価が変わる作品という感想を抱きました。

俺個人としては、新三部作の1作目『ファントム・メナス』で「ミディ=クロリアン」というフォースという力場を感知できる知的微生物の話が出てきました。ダース・ヴェイダーことアナキン・スカイウォーカーは、このミディ=クロリアン値が異常に高いことからクワイ=ガン・ジンに注目され、ジェダイ寺院に伝わる「フォースにバランスをもたらす者ではないか?」と期待されます。これについての言及は、これまでの作品でなされていませんでした。ジョージ・ルーカスは、自分の構想ではエピソード7~9は微生物の話になると語っていましたが、ウォルト・ディズニーは彼のアイデアを棄却。なので、その方向で語られることはないと思っていました。

 

しかし、9部作の1作目から一貫しているのはフォースであり、アナキン・スカイウォーカーからはじまったスター・ウォーズ・サーガの最終章は、なぜ、このサーガがアナキンから始まったのか、このサーガはどういう物語だったのか、が決定づけられるもの。そこに俺は期待をしていました。

 

蓋を開けたらレイ3部作の最終章でした

…で、観に行ったらレイの物語が続いていました。

まあ、これは個人的な感想なんですけど、エピソード7「フォースの覚醒」からずっと感じていたのが、この続三部作はどういう物語なのか?ということ。エピソード7ではまったく語られることなく、エピソード8では明示されたと思ったら公式に否定され、本作では路線変更されると聞いて、「なんだか、嫌な予感がする…」という感じだったんですよ。そんなフワフワした状態だったので、正直、カイロ=レンにも、フィンにも、ポーにも、レイにも、いまいち愛着が持てていませんでした。

 

なので、ポスターに書かれている「すべて、終わらせる――」というキャッチコピーを見ても、グッと盛り上がることはなく、「へえ」ぐらいのテンションでした。そして、本作ではアナウンスされているように、銀河帝国の皇帝パルパティーンが登場します。それを聞いても「商業的に盛り上げるために、いよいよ手段を選ばなくなってきたな」と思っていたんですね。『BLEACH』の最終章に「愛染が出てくる」と聞いた時と同じくらいのテンションでした。

そんなこんなで、レジスタンスの圧倒的にすくなすぎる戦力で、事態の解決にのぞみ、
まあ、いくつかの「こんなことあるかい!」「お前ら誰やねん!」「生きとったんか、ワレ!」「誰がつくったんじゃい!」「それ、反則やろ!」といったことがいろいろあって、「なるほど、スカイウォーカーの夜明けね!」というエンディングへ。劇場が明るくなって出たひと言は、「J.J.、やっちまったな…」でした。

 

ところが、よく考えるとすごい完結編

…と、一度はガッカリしていたのですが、それは間違いだったんですね。

 

ブログに感想を書こうと思って、ちょっと冷静になって、物語と考えをまとめていくと、本作はきちんとスター・ウォーズ・サーガの完結編になっていることに気がついたのです。なぜ、気がついたかというと、作品内できちんと語られていないから。エピソード1からストーリーを追っていくことで、「おや?」「あれあれ?」「おおっ」「すげえ」と、本作に対しての感想が変わっていったのでした。

 

この記事を読んでいる人は、『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』を観てどう受け止めていいか分からない人、観に行こうかどうか迷っている人が多くだと思います。その人たちに俺が言いたいことは、

スター・ウォーズ・サーガは、フォースにバランスをもたらす物語

だったということです。

アナキンによってジェダイ・オーダーは滅ぼされ、シスによる銀河帝国が生まれます。しかし、アナキンの息子ルークによって皇帝は倒され、アナキンは自我を取り戻すことに。ルークによって再建されたジェダイ・オーダーは、カイロ=レンによって滅ぼされ、ルークとレイアに出会ったレイによって、ベンは自我を取り戻していく。シスやジェダイも片方に偏りを作る存在なんですよね。ライトサイドとダークサイドが存在するから争いが起きていたわけです。では、争いを絶つとはどういうことなのか。因縁を断ち切るとはどういうことなのか。『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』では、そんな未来が描かれていました。

 

一見すると、旧三部作に寄りすぎたファンサービスの多い軽薄な作品なのですが、過去作との関係性、起きたことの意味を考えていくと、古いものを捨てて新しいものを創り出していこうという姿勢と過去作への敬意が込められている作品だったんですね。この構造はなかなか作れるものではありませんぜ。ただ、内容を詰め込みすぎているので、ちょっと分かりにくいんですけど。

 

そんなわけで、『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』は観客のスター・ウォーズ愛が試される作品ではないか、と思いました。オススメです。

 



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