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奥さま、それってバカの壁ですわよって話。

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ウチの会社で、もう1人辞めた女性についてのお話です。

 

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バカの壁」ってご存じですか?

 

養老孟司さんの著書『バカの壁』に出てくる言葉で、2003年の流行語大賞を受賞しました。どういうものかと説明すると、人間の持つ思考の限界のことであり、これによって人と人との話が通じないことがあるというものです。

 

例えば、数字を100まで知っている人Aと、10000まで知っている人Bがいたとして。2人に「大きい数字を想像してみて」と聞いたら、2人ともそれぞれ異なる数字を思い浮かべるはずで、おそらくその数字はケタが違いますよね。BはAが知っている数字が少ないことを知っています。でもAは、自分は充分数字のことを理解しており、Bとも対等に話ができると思っています。はい、モヤモヤしますよね。これが、バカの壁です。

 

ちょっと離れたところから見れば、「ああー、なるほどなるほど、そういうことね」と分かるのですが、当事者になると、意外と気がつかないバカの壁。それは、人間とは主観でいろいろなことを把握しているわけで、自分は「分かっている」という思い込みの死角にバカの壁は存在しているからでしょう。

 

本人は分かっているつもり。でも、本当の意味で分かっていない。自分のことを賢いと思っている人ほど、この罠に陥りそうな気がしています。

 

ここ数日、ウチの会社を辞めた純情くんの話を書きましたが、彼もバカの壁を四方に囲まれていた人間でした。100話して10しか理解できていない。「分かっている?」と聞いて、必ず「理解しました!」と答えていた純情くんです。端から見るとバカなのですが、彼は10までしか理解できない能力を持って10理解しているわけですからウソはついていません。ただ、10以上の先にもっと数字があるという想像を全くしていないだけなのです。

 

そんな弊社には、2ヵ月前にもう1人辞めた人妻さんがいらっしゃいます。彼女も100話して10しか理解できていない人でした。ただ、元CAということもあり、取り繕うのがとても上手で、ちゃんと気がつかなかったというのはあります。

 

彼女は、ずっと大手企業に勤務してきて、ウチの会社に入るときにスタートアップの会社は、今までの環境とだいぶ異なりますよ?という話は十分してきたはずなのに、月単位で方針が変わるなんてありえない、1人何役もこなすなんて聞いていない、といった不平不満を漏らし始めました。きちんと説明しましたよ、と話しても、こんな感じになるとは思っていなかった、と喚くばかり。

 

彼女は、分かっているつもりでした。でも、分かっていなかった。分かっているつもりなのは100%真実なので、彼女からしたら「騙された」という感覚なのですが、こちらからしたら「あれだけ丁寧に説明しても分からねえのかよ、バカだな」と思うくらい、脱力感に襲われる出来事だったわけです。

 

きちんと話しても伝わらない。これがキツイ。そういう人間に限って、自分の正当性を主張するために周囲に自分の悲惨さをアピールしたりするものなので、なおさらタチが悪い。特に、ウチのようなスタートアップにそういう人が混じっていると、まあ、いろいろと厳しいのでした。というように書くと、誤解が生じるのですが、一方で、俺たちは彼女のことをちゃんと理解していたのか。分かった気でいたのではないか。バカの壁がそこにあったのではないか、とも思うわけです。

 

バカの壁は、どのようにして壊していくべきなのでしょう。そして、バカの壁を持っている人は、どうやって見抜くべきなのでしょう。バカの壁恐るべし、と感じる今日この頃です。

 



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