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スラムダンクは、やっぱりイイという話。

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あとで、ちゃんと書き直すけど、あらためて『スラムダンク』の山王戦はラストにふさわしい戦いだったなと思うわけです。

 

 

 

最後の山王戦は伝説の『ドカベン』31巻に匹敵する、まさにリアル志向スポーツ漫画のスポーツとは何たるかを描いた傑作だと思うわけで。試合における勝ち・負けとは、これまで積み上げてきたすべての総力戦ということを、あらためて教えてくれました。スポーツとは、いままでの人生で得てきたものの真剣のぶつかり合いなわけで。深い人物描写があるのはそのためなのでしょう。

個人的推しメンは三井寿です。『スラムダンク』の名言としてよく挙げられる安西先生の「諦めたせそこで試合終了だよ」はそこだけを語ってはダメだと俺は思っていて。山王戦でスタミナ切れでボロボロの三井寿の「おう、俺は三井…あきらめの悪い男」とセットで語られるべきです。なぜなら、安西先生にかけられた言葉がその後の三井寿を形成した証であり、安西先生への三井からの返答がここだから。

桜木花道も熱いですね。読者の誰もがずっと居心地の悪さを感じていた、晴子さんに第一話で聞かれた「バスケットボールは好きですか?」に対して花道がついたウソ。まさかのその回収を最終戦において「好きです、今度はウソじゃないっす」で返してくるとは。主人公の成長を表現する時に同じシチュエーションでビフォー・アフターの反応の違いを出すのはよくある手ではあるものの、あの花道が下心を一切なくして1人のスポーツマンとして返答したという意外性とここに至るまでの時間によって、最高に感動する、物語を盛り上げる伏線回収になったのではないでしょうか。

山王戦の雌雄を決する花道の一手は、作品タイトルにあるスラムダンクではなく、庶民のシュート。ゴリから諭され、地道な練習による基礎のチカラが試合を左右する。その裏付けとなる選択でした。これまでの試合、一度も花道にパスを出したことがない流川がパスを出してくることを確信し、海南大付属戦ラストの失敗をくり返さないというゴリへの返答でもある最後のシュート。それは、いろんな意味で『スラムダンク』がどういう物語だったのかを表しています。

 

もうね。完璧なんですよ。あの終わり方が最高なんです。

 

スラムダンクの第二部、早くはじまらねーかなー」とか言ってるオッサンは、たぶん、何も分かってねえ。お前はスラムダンクが見えてねえ。俺が小一時間かけて語ってやりたい。そんな面倒くさいおっさんになった俺が、ここにいます。