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【映画レビュー】『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』――すごい豪華なのに、全然物足りないというジレンマ(俺の場合)。

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このブログは、レトロゲーム好きの俺がレトロゲム以外のエンタメ情報を発信するブログだということを俺自身が忘れそうでした。すみません。そんなわけで、賛否両論のゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を観てきましたので、そのレビューを書いていきたいと思います。

 

 

 

レビューする俺という人間について

東宝ゴジラシリーズは一通り観てきている。好きな作品はゴジラvsビオランテ。超ゴジラ誕生、最高じゃねえか。ローランド・エメリッヒ版のGODZILLAに関しては「マジでふざけんなよ」という意見。庵野秀明監督のシン・ゴジラはオープニングから拳を握りっぱなしなほど興奮した。大好き。ちなみに『シン・ゴジラ』以前のベスト怪獣映画はガメラ2 レギオン襲来』パシフィック・リムもよかった。パシフィック・リム アップライジング』? ありゃ、ダメだ。何も分かってねえ。キングコング 髑髏島の巨神』はすごくよかったよ!だから、今回の『キング・オブ・モンスターズ』は期待しているぜ!

 

…こんな人間であり、こんなテンションでこの映画にのぞみました。

 

で、感想はどうだった?

「物足りなかった…!」という感想です。

 

しかし、誤解のないように言っておくと、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』はかなり完成度の高い怪獣映画でした。『パシフィック・リム』が巨大ロボット物といジャンルのポイントをきちんと押さえていたように、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』はハリウッドのよく分からない奴が作ったモンスター映画などではなく、きちんと、ちゃんと、怪獣映画でした。それは断言できます。

 

キングギドラみたいな「3本首の黄金竜」というヤンキーの改造車みたいな最高にイカすバカみたいなデザインの生き物が、ハリウッドの最高峰の技術で生命を与えられて、スクリーン狭しと暴れまわる。「エイプリルフールかよ!」といわんばかりの、実現しなさそうなことが21世紀には現実になるんだぜ。うひょー。こんなに凄いことはないでしょ。しかも、X星人に作られたとかいう設定は語られず、外界からの侵略者という設定はそのままに、そのことをちぎれた首が急速再生する描写をもって説明するというカッコ良さ。そして「キング」と冠しておきながら怪獣王ではなかった東宝版に対して、「偽りの王」とする設定の妙。最高かよ、おい!

 

「べた褒めじゃねえか!何が不満なんだよ!」と思われるかもしれませんが、足りなかったんですよ。決定的に。「グッ」と来なかったんです。

 

この「グッとくる」とは何かというと、「盛り上げ的な要素」かなーと思っていて。ガメラ2』における飛行形態から四つ足形態になって地面をすべりながらレギオンと対峙するガメラとか。シン・ゴジラにおける「無人在来線爆弾」というネーミングからの「宇宙大戦争マーチ」によるゴジラ攻撃とか。ターミネーター2における『1』と同じシチュエーションで狙われるジョン・コナーを今度はT-800が守るという設定が明らかになるところとか。エイリアン2のラストでエイリアンクイーンに対抗する最終兵器としてリプリーがパワーローダーに乗って現るとか。瞬間的に血液が沸騰するような、そういうやつですよ。それがなかった。

 

いや、あるにはあるんです。

 

それが感じられるか感じられないか、見えるか見えないかは、「どの怪獣映画が好きか?」が大きく関係していると思っていて。結論、「人類の味方」カラーが強かった頃のゴジラシリーズが好きな人をメインターゲットにしている映画だと感じました。そういう人たちには「分かっているゴジラ感」が半端ないのでしょう。グッとしっぱなしとも聞きました。どっこい俺は、その頃のゴジラがあまり好きではなく、84年版ゴジラ以降のいわゆる「平成VSシリーズ世代」なものですから、イマイチ盛り上がれなかったのではないか…と分析しています。

 

ネガティブなことを書いていますが、本作はハリウッドでキングギドラを表現した作品ですからね。ラドンとかモスラも出てきますが、やっぱりキングギドラの存在感といったら別格ですから。地球規模で行われる、最新鋭の巨大生物大決戦と聞くだけで「うっ!やべえ!」となる方には、超絶オススメの映画だと思いました。