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小さな親切、大きなお世話って話。

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「あなたのことを思って、私、これを勧めているの」。これがいい迷惑なのである。しかも、相手に悪気はなく、心の底から本当にこちらのことを思ってくれているがゆえにタチが悪いのです。久しぶりの更新は、そんなお話です。

 

 

 

またキリスト教関連の話です

ウチの母親は、父親が死んでからキリスト教にハマりました。気持ちがいいほどハマりました。どっぷりです。ずっぷりです。また、俺の家から遠いところにある教会の会員になり、老人ホームもそっちに決めたため、俺たちは母親に会いに老人ホームに行くのに、時間もかかるし、ガソリンもかかる。しかし母親は、そんなこちら側の苦労なんて気にもかけず、伝道師としての使命を全うするのにご執心。俺は、相手のことを考えられない老人が本当にキライです。

 

そんな母が、小学生のウチの息子に「読書はアタマにいいから本を買ってあげたい」と言い出しました。イヤな予感。それは的中します。子供向けのキリスト教関連の絵本が家に届けられたのです。あきらかに、ウチの息子を洗脳しようという企み。俺は、何も知らない子どもを宗教づけにする行為は教育だと思っていないので。息子が自分で判断できる歳になるまで、そういうアプローチは控えるように母親に再三言ってきました。にもかかわらず、コレである。

 

母の暴走は、ウチの息子に対してだけではありません。老人ホームでも、施設内のルールに「宗教の勧誘NG」というものがあります。認知症が進んでいる方も多く、また施設管理の面でも、こういう考えによる派閥を作られることはリスクが大きいのでしょう。禁止になっています。これは何度も説明されました。にも関わらず、母親は施設内で、熱心に勧誘活動を行ない続けています。結果、施設職員にマークされており、母は「まるで私が悪いことをしたみたいでムカつく」とか言っている始末。

 

この無自覚の悪は、自分を「正義の使徒と信じて疑っていないわけですから、こちらとしては「やれやれ」なのです。

 

そんな母ですが、「あなたのためを思って…」と言っていますが、本当は自分のためにこの活動をつづけていることを俺は知っています。教会で洗礼をうけた伝道師は、早い話が教会に勧誘してくる使命が与えられるようです。みんな、伝道師たちは、新しい仲間を集めてきているのだとか。しかし、生来、人間キライで人付き合いを避けてきた母に友だちはいませんし、人望もありません。そのため、心のよりどころである教会というコミュニティでは、成績の悪い営業みたいなポジション。加えてプライドだけは高いため、なんとか「成果を出したい」と思っているので、老人ホーム内での勧誘やウチの息子にアプローチをかけてきているのでした。

 

吐き気をもよおす邪悪とはッ
何も知らぬ無知なる者を利用することだ…!
自分の利益のためだけに利用することだ…!

 

ブローノ・ブチャラティと同じくらい、俺は怒っています。スティッキー・フィンガーの能力で、チンチンの皮をジッパーにはさんでしまうくらい、俺は奥さんからこの報告を聞いて怒りました。

 

そんなわけで、文句を言うために、俺は息子をつれて、母親のいる老人ホームに向かったのです。怒鳴りつけないと気がすみません。息子には、キリスト教の本を持ってこさせました。コンコンとノックして、母親の部屋のドアをノックして入ります。部屋に入ると、母はテレビを見ていました。番組は『おしりたんてい』です。その番組が大好きな息子は大興奮。「おしりたんていさんだー!うわーい!」。持っていた本を放り投げてテレビに突進。宙に放り投げられた本は天井にあたり、カーテンで仕切りを作っているトイレスペースへ。シャッとカーテンをあけると、例の本はフタの開いた洋式便器に落ちていました。

 

「コラッ、いつも物は大切に扱えと言っているだろう!」「ごめんなしゃい!」。叱る俺。うなだれる息子。便器の水に浸かった本。呆けた母親の顔。「クソくらえっ」て気持ちが生んだ、たまたま偶然の結果でしたが、本当に小さな親切は大きな世話だったりするので、やめていただきたいものですね。