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体はヨロイでできている。ブラック環境を生き抜いてきたヨロイは脱ぎたくても脱げない呪いの宝具って話。

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この春に転職し、新しい会社に入って3週間が経ちました。みなさん、とても気持ちのいい人たちばかりです。どこの馬の骨とも分からない俺みたいなオッサンをあたたかく迎えてくれて、本当にうれしい気持ちがあるのは事実なのですが、俺はどうにも「ウラがあるのでは?」と勘ぐってしまうのでした。そして気が付いてしまったのです。俺は『ベルセルク』の主人公ガッツのように、いかなる時も脱げないヨロイをまとっている狂戦士なのだと。

 

 

 

いつの間にか心にヨロイをまとっていた

 まったく自覚がなかったのですが、俺はいつの間にか心にヨロイをまとっていました。今の職場で、やさしい声をかけられても素直に喜べない自分がいます。真意はなんだろう?と考えてしまう。身構えてしまう。

 

こんなことがありました。

 

先日、埼京線が大幅に遅れてしまったために、朝礼に間に合わない事態が発生したんですね。で、俺は上司に連絡を入れたのです。その返答は、「分かりました。気をつけて出社してください。春の埼京線はそういうのが多いですよね(笑)」。それに対して俺は、「春の埼京線はそういうのが多いことは分かっているんだから、早めに出てくるのが常識だろ(怒)」という裏メッセージを最初に感じてしまいました。上司の人柄を考えると、こういうことを言う人ではありません。それは分かっているのです。しかし、以前の会社ではこういうことを言われてきたため、そう反応してしまいます。

 

こんな風に、1つのセリフ、1つの挙動に対して、悪く考える・悪く捉えるクセがついている。それがヨロイの呪いです。

 

心のヨロイの正体――それは、「そういういかなる事態に直面しても、最悪の事態を想定し、いつでも動けるように準備している習慣」のようです。

 

よく言えば、「緊張感のあるビジネス習慣」。悪く言えば、「ダメージを受けないための心のATフィールド」。自分がそういうものを身につけていたことに驚いています。

 

思い起こせば、俺は前職で背後から狙撃ばかりされていました。期初に上司との間に「期待される役割」について話し合いがないのに、期末のふり返りミーティングでは「期待される役割を果たしていない」と厳しい査定を受けたり。「期待される役割とは何ですか?」と聞いてみたら「それは自分で考えろ!」と怒られたり。自分に至らないところがなかったとは思いませんが、俺だけの問題でもないと思うんですよね。マネジメントラインも仕事してないだろ、と。いつも何かしらの難クセをつけられて、グサッとやられる。このヨロイはそんなダメージから心を守るために、いつの間にか作られていたのでしょう。

 

で、このヨロイ、脱げないんですよ。

 

もう完全に心や体と接合してしまっていて、脱ごうとするとベリベリベリ…と何か大事なものを引きはがして大ケガしてしまいそうです。万が一脱げたとしても、ヨロイで守られていた心は、今度背後から狙撃されたとき、かつてない致命的なクリティカルヒットになりそうな予感。恐ろしい。怖い。だから脱げないのです。

 

フミコフミオ先生も以前こんなことを書かれていました。
http://delete-all.hatenablog.com/entry/2018/07/18/073000

 

すげぇ、よく分かる!!! (T--T) ドー

 

正直な話、新しい会社のみなさんの、善意で接してきてくれている人たちのに対し、すべて悪く考えてしまうことに俺は罪悪感を感じています。自己嫌悪に陥ったこの3週間でした。ただ、その一方で、このヨロイに感謝している自分もいて。要は、使いかた次第なんですよね。このヨロイは要望度の高い環境で生き抜くために自分が作ってきたものですから。俺もいい歳をしたオッサンなのですから、ホワイト環境に心底なじまなくてもいいかなと思いはじめました。悪い意味ではなく、自分をムリに変えなくてもいいという意味です。

 

いつ何時、何が起こって、ホワイト環境がブラック環境に反転するかもしれない時代です。変化に対応できるサバイバルスキルは、あるに越したことはない。だから俺は、この脱ぎたくても脱げない呪いのヨロイのことを、精神の汎用型パワードスーツとポジティブに捉えて、希望の未来へレディゴー!なのでした。