ごはんというものは、絶対にみんなで食べたほうがおいしい。グルメとは縁遠い俺は、ぶっちゃけ、食レポができない人間なので、食材うんぬんではなく、「みんなで食べたら美味しいだろう」という軸でお店を選んだりしています。今回は家族でピザを食べに行きました。
わくわく退職後ライフ、最終回です
少しセンチメンタルな感じなのは、このブログで連載してきた【わくわく退職後ライフ】シリーズが今回で最終回だからというより、いよいよ働かなければならないからです。来週月曜から再スタートです。
「お前、さんざん働きたいって言っていたじゃないか!」とお叱りを受けるかもしれません。その気持ちにウソ偽りはないのです。しかし、3ヵ月無職で過ごすと、「俺は本当に社会復帰できるのか?」という不安があるのも事実。特に、満員電車を乗り切る自信がありません。どうしてあんなものにずっと乗れていたのか、今では不思議で不思議で仕方ないのです。
ハローワークに「就業申請」と「再就職手当申請」に行って帰ってきた俺に奥さんは「どこか旅行でも行ってきたら?こういうチャンスはなかなかないよ」と言ってくれました。いろいろ考えて、俺は最後の無職の週末を家で家族と暮らすことを選びました。働いている時は、弾丸旅行に行くのが好きだったのですが、今思えばあれは無茶なリフレッシュ方法だったのかもしれません。むしろ、リフレッシュしきった今は、家族と過ごす時間が俺にとって何よりの癒しです。
そんなわけで、家族でピザを食べに行きました。
『ピザ工房馬車道』は、昼と夜の2部制で「ピザ食べ放題タイム」があるのです。食べ放題メニューを頼むと、ウェイターさんがそれぞれの机に、焼きあがったピザを持ってきてくれて、食べたいピザを食べたい数だけ選べます。
すげえ美味いわけではないのですが(失礼)、そこいらの喫茶店で出るピザよりはずっと美味しい(本当)ので、ついつい、たくさん食べてしまいます。
ひとしきり食べ終わった後、息子が「お父さん、これ」とラッピングされた袋をくれました。開けてみると、そこにはちょっとお高めでセンスのいいタイバー(ネクタイピン)が!新しい門出祝いとして、息子チョイス&スポンサーは奥さんというカタチで買ってくれたプレゼントようです。
息子が言います。
「この3ヵ月、お父さんが家にいてくれて、いろいろ遊んでくれて嬉しかった。新しい仕事が見つかったのは嬉しいけど、これからも週末だけでいいから、僕と遊んでくれるとうれしいなぁ…」
息子からこんなことを言ってもらえるのは、たぶん、今だけでしょう。あと1年したら、親の存在自体が疎ましく思われるのかもしれない。しかし、考えようによっては、「お父さんと遊びたい」と言ってくれる時期の息子と一緒にいられる時間を持てたことは幸運だったかもしれないとも思いました。このブログでは何度も書いているけど、今までは忙しすぎて、息子が求めているだけ構ってあげられていなかったんだなぁと反省しました。
奥さんが言います。
「ジョーンズくんはいつも決めるときは決めてくれるから心配していなかったけど、今回もやっぱり決めてきたね。ショーティ(息子)も、お父さんのこういうところは見習わないといけないよ」
まあ、ちょっとトゲがある気がするけど、まあいいか(笑)。
ファミリーレストランで、みんなで手を汚しながら食べるピザ。それは本当にありふれたフツウの光景だったと思うのですが、いつかきっと、いい思い出としてふり返ることになる、そんな予感があるそこそこ幸せな時間でした。来週からお仕事頑張ります。