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【イベントレポート】『偽りの黒真珠』の真の魅力は、ユーザー参加型の"あの頃"にタイムスリップ感だと再認識した話。

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2月20日、東京都世田谷区の経堂にあるタイ料理店「ソンタナ」にて、ファミコン風コマンド型ADV『偽りの黒真珠』のネタバレ雑談会が開催されました。んで、レトロゲームレイダーもこっそり参加してきた次第です。今回はそのレポートみたいな記事になります。

 

 

 

 

『偽りの黒真珠』って何?

ニンテンドースイッチのDL専用ゲームで、正式なタイトル名は『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』といいます。画面はこんな感じ。

 

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オホーツクに消ゆ』ではありません。
堀井雄二さんも関わっておらず、開発スタッフも違うのですが、キャラクターデザインが同じ荒井清和先生ということ、旅情系殺人事件がベースであること、古き良きコマンド型ADVであり、ファミコンスペックで作ったカセットじゃないファミコンゲームとして注目を浴びた作品です。

 

どのゲームメディアも絶賛する中で、俺が運営するもう1つのゲームブログレトロゲームレイダース 最後のゲー戦』では、ちょっと厳しめと感じられるレビューを書いています。

www.retrogameraiders.com

 

というのも、

俺はこの作品は「プレイする人を選ぶ作品」だと思っているんですね。なぜなら、ファミコンのADVを現代によみがえらせたってコンセプトの作品」だから。コンセプトに理解がある人なら「すごい!」「頑張っている!」と良さが分かるのですが、コンセプトに理解のない方にとっては厳しい評価になりがち…そんな作品なのです。なので、上記2者の視点で書き、「期待値を調整して楽しんでほしい」という記事内容になったのでした。

 

そんな『伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠』の開発者を交えての雑談会が開かれたのです。

 

bonusstage.net

 

場所は、経堂にあるタイ料理店「ソンタナ」

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この建物の2階です。

http://sontana.net/

 

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当日は、こんな看板が出ていました。

 

 

開発元であるハッピーミール代表の関さんのツイートより。参加者みんなで記念撮影をしました。俺も写っています(笑)。

 

イベントとしては、「『偽りの黒真珠』が大好きだ!」というゲーマー歴の長いおっさんたちが集まって、ゲームの思い出を語りながら、おいしいタイ料理をブュッフェ形式でいただく…という感じ。関さんが各テーブルをまわって、いろいろと開発裏話とかを披露してくれて、そのたびに盛り上がりました。

 

会場では物販も行なわれており、ツイッター上でも話題になった『偽りの黒真珠』のファミコンカセットみたいな外箱&取扱説明書&カセットシールセットのほか、ペンケース、携帯充電器、Tシャツなど、いろいろ販売されていました。

 

 

で、

 

俺は結構買いましたよ、グッズ。これはもう、この時代にコマンド式ADVを作るといったアドベンチャーをしてくれた関さん率いるハッピーミールのみなさんへの個人的な感謝の気持ちです。この日、このイベントで1万円ぐらい使いました。

 

現在無職であり、奥さんには「私服での面接だ」といって家を出てきている俺は、本当はもうちよっと自粛しないといけないのですが、できることを精一杯やった感じです(奥さんにバレたら本当にヤバイ)。

 

 

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関さんは本当に気さくな方で、いろいろ面白い話を聞かせていただけました。『偽りの黒真珠』といえば、もともとの企画であるアレについても、アレはアレなのでアレだみたいな話だとか。登場人物の元ネタになっている人は実は○○で作中に出てくる○○まで実際作ってしまったとか。このあたりの話は、今後開催されるイベントでも語られると思うので詳細は伏せさせていただきますが、「すげえな、関さんは本当にこの頃のADVが好きなんだな」というのが伝わってきました。

 

参加されたみなさんも親切で真摯なレトロゲーマーの方々で、俺たちのテーブルでは、『ギャラクシーフォースII』の話とか、『ストリートファイターIIレインボー』の話とか、『スナッチャー』の話とかで盛り上がりましたね。こちらのお店の店長さんはゲーム大好きで、たまにゲーム関係のイベントも行なっているとか。ゲーム大会もできるというお話だったので、店内イベントは要チェックです。



で、感じたこと

ハッピーミール代表の関さんがどこまで意図しているかは分かりませんが、俺は今回のイベントに参加して感じたノスタルジーは、「80年代の空気感」でした。

 

80年代のビデオゲーム界隈って、ユーザーと開発者のキョリが今よりもずっと近かったんですよね。ゲームの中に「○○通信」といった小冊子が入っていてユーザーからのコメントを掲載していたり、オフ会の前身であるお茶会みたいなものが開かれたりしていて。こういう文化は、ゲームがビジネスとして急成長していく中で消えていってしまったんですが。あの頃には、「開発者とファンが一体となって、大好きな作品を盛り上げていこう」という空気があったわけです。同人誌というものも、元はそういう気持ちから生まれた文化なわけですよ。今では変わってきてしまいましたが。

 

今回のイベントには、間違いなく、その「空気」がありました。

 

スマホゲームが市場を席巻する中、テレビゲームはユーザーが減り続けているし、売上だって厳しい。テレビゲームはみんなのモノではなく、一部の好きな人たちのモノに戻ってしまった…という見方もあるでしょう。だからこそ、こういった交流イベントにも意味が出てきたのかなと思います。

 

昔風のゲームを楽しむだけでなく、大好きな作品とどう向き合うか。ファンがどう行動していくか。過去をふり返るだけでは未来は作れません。しかし、過去から大切なことを思い出す、学ぶことは未来につながると俺は思っています。懐かしさとともに、心の向き方を思い出させてくれる、そんなイベントでした。