「ブログはもうオワコン」。そんな言葉を聞きはじめて久しいです。たしかにアフィリエイトは以前のように稼げなくなりました。では時代は動画なのか。それも違います。動画も稼げなくなりました。じゃあ次に何が来るのか。いや、ちょっと待って。ブログも動画も稼げる・稼げないの二極化が進んでいるだけ。そんな時代に、ブログも動画も人並みの人間がどうやって人よりも抜きん出るか。これはその方法としてブログと動画の双剣使いをオススメしている本でした。
※ソーテック社様からの献本により記事を書かせていただいています。
俺は時代のうねりをこう見ている
かつてブログは、アフィリエイトと組み合わせれば、「書けば稼げるもの」でした。動画も然り。「数打てば稼ぎやすいもの」だったといえます。しかし、時代は変わりました。ただ無闇にコンテンツを量産しても意味がありません。優良なコンテンツが優遇され、粗悪なコンテンツは隅に追いやられる。そういう仕組み、そういう時代になってしまったのです。
では、何をもってコンテンツは「優良」「粗悪」と判断されるのでしょうか。それは、「ユーザーが使って便利であり、支持されるものか・どうか」。このことはGoogleデジタルワークショップでも明言されています。つまり、ブログも動画も「ユーザーが使って便利」と思われるものを制作していけば良いのです。
とはいえ、いまや、何を検索しても誰かが「答え」を書いてくれている時代。切り込むジャンルはあるのでしょうか。
俺は「ある」と見ています。いや、「ありすぎる」とも。
いまや、何を検索しても誰かが「答え」を書いてくれている時代です。しかし、検索されたページは何年も前に作られたものだったりします。スマホだと読みにくい。文字が多すぎてちょっと分かりにくい。そう思った経験、一度や二度はありませんか。結論から言えば、既存の「答え」が書いてあるコンテンツよりも今風に分かりやすいコンテンツを作ってしまえば、新参者が検索上位に食い込めます。なぜなら、あなたも何かの答えを知りたくて検索した時、そのページが見づらかったり分かりにくかったとき、数十秒で離脱して次の検索結果のページに行ったりしませんか。「分かりやすく、便利」――こういうページのほうがユーザーから支持され、検索順位はどんどん上に上がっていけるわけです。
「分かりやすく、便利」と、ブログと動画
ブログにも動画にも、長所と短所があると俺は思っています。ブログは、文字が中心。説明が難しかったり、読者がイメージしにくいものを説明するのには向いていません。しかし、時間がないときに、サッと読める利便性があります。動画は逆です。絵と音があるので読者がイメージしにくいものを伝えやすい反面、読み込みだったり、欲しい情報に行く着くまで動画を見つづけなければならない不便さがあります。
この2つの不便さを理解した上で、ブログと動画の便利さを活かしたコンテンツがあったとしたら、すごく便利だと思いませんか。
例を挙げましょう。
GoogleのChromeに写っているサイトをキャプチャー(画像化)したいとします。そのためには、Chromeウェブストアで、オプション機能をダウンロードしなければなりません。その手順の説明ですが、文字でつらつらーと書かれるより、その手順だけを90秒くらいの動画で見たほうが、話が早いし分かりやすいと思いませんか。
そして、こういうコンテンツを作っているブロガーは、日本にはまだあまりいません。日本ではブロガーと動画配信者が完全にすみ分けられているため、ブログ×動画の双剣使いは、今は特長を出しやすく支持されやすいのでしょう。
>>この本がオススメな人
何かしらのブログを運営しているものの、同ジャンルにはライバルが多く、なかなか抜きん出ることが難しい。「何か武器がほしい」と考えている。
…こんな人には向いていると思います。
>>この本を読むことで得られること
ライバルたちに抜きん出るための「武器」を手に入れられる。特に優れたライティングスキルがなくても、特に優れた動画コンテンツの企画力がなくても、ブログと動画で叶えるべき目的がブレなければ、優良コンテンツを作れる。
…こういうことを目指している人にピッタリです。
最後に
主にブロガー向けの本だと思いますが、「これからブログをやってみたい」と思っている人にも分かりやすいように、ブログの設置方法やコンテンツ制作で気を付けるべき点なども書かれているのでご安心ください。
あと、個人ブログだけでなく、法人ブログにも対応しています。ブログは、企業のブランディングの一環として、オウンドメディア的な使われかたもしている時代です(運用が難しいのですが(笑))。Googleの求人サービス開始、Indeedといった求人用検索エンジンの台頭により、企業の採用ページや企業ブログの役割はブランディングや採用支援において、より重要なものになっていくでしょう。
そういう使いかたでも強みにもなりそうだと、個人的に思いました。