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【本のレビュー】『複業のトリセツ』――ただのお小遣い稼ぎではなく、結構マジメに10年後を考えないといけない話。

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こんばんは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
「副業」と聞くと、「サラリーマンのお小遣い稼ぎ」「主婦の家計の足し」を想像されるかもしれませんが、この本はそういうものとはちょっと違います。認めたくないことですが、俺らはお父さんやお母さんと同じような老後を送ることはできなくて、もっと貧しい生活を余儀なくされるのは、ほぼ間違いありません。だから、今のうちに何かをしなければならないわけで。じゃあ何をするべきなのか・何ができるのか。これは、そういうお話の本になります。

 

   

 

 

副業ではない。複業である。

まず最初に注意しておくべきことは、この本が提案しているのは「副業(サブワーク)」ではなく、「複業(パラレルワーク)」であるということです。

 

「何が違うねん」という話ですが、基本的には「今の仕事はステイ」しておいて、「もう1つ軸足を持っておいた方がいいよ」という仕事の話です。とはいえ、「本業が終わった後にコンビニの夜勤に入れ」「仮想通貨を買え」といった話ではなく、本業とは別に、「あまり時間をかけずに副収入を手にする方法を考えたほうがいい。会社や国じゃなくて自分と自分の家族を守るのは自分だから」という話が展開されます。

 

この手の本でありがちなのは、危機感を煽るだけ煽って、最終的に「君、投資したまえ」という結論になるパターンですが、この本は違います。「お金の使いかた、仕事の選びかたにおいて、どう考えていくとリスクを減らせそうか」ということを教えてくれる点が好印象ですね。

 

俺はこう考えていました。

この本を読む前から思っていたことがあります。それは、日本は長い長い低迷時代に突入していくということ。国力とは労働力です。若い世代が著しく減っていて、老人たちが大量生産されている。こんな国が再びバブルのように栄えるはずがないじゃないですか。企業の終身雇用なんてとっくに崩壊しているし、年金は支払われると思いますが金額は絶対に今よりも減る。俺たちは、俺たちの父や母と同じような老後は絶対に送れないと思っていたほうがいいでしょう。

 

だから、自分が生活する方法、家族を養っていく方法を、会社や国に委ねるのは危険すぎる選択だと思っているんですよ。これまでの日本はそれでも通用した。これからの日本ではおそらく通用しません。退職した理由もそこにあります。

 

俺が転職をした理由である不安。

俺が前の会社に14年間勤めていて感じたのは、「真面目に働いてきたからそれ相応の知識とスキルは身についている。しかし、それが余所もしくは他の分野で通用するかは分からない」ということ。

 

で、今回、転職活動をやってみて、やっぱり、1つの会社の中で長年やってきたことがクローズドなものであればあるほど、転職エージェントを使っても、外では正当に評価されてしまうんだなぁ…と実感しました。

 

つまり、「自分はこういうことができる」というアピールは、今所属している会社以外の仕事で実績を作っておくことが有効的であり、本業の空いている時間で、他の仕事をやっておくべきなんです。将来への投資って、お金のことだけじゃなくて、「今、何をしておくべきか」も大切だと思います。俺の場合ですが、前の会社在籍時代に、少しだけど外の仕事をやっておきました。それがあるからこそ、結構選考に通っているのはあって、逆に何もしていなかったら、今以上にかなり悲劇的なことになっていたかもしれません。

 

そして、この『複業のトリセツ』は、俺が漠然と感じていた不安が大体合っていたことと、自分で仕事をして実績を作っていくという方向性が間違っていないことを教えてくれました。

 

何が複業になり得るか。

それは、人によって違うと思います。例えば、俺の場合は「コピーライティング」という主軸がありますが、所属していた業界とは違う業界において、まったく別のジャンルのメッセージ配信の仕事が、いい複業になります。なぜなら、自分が所属していた業界では経験できないことを、複業によって新規開拓できるとともに実績まで作れるわけですから。制作実績とは、イコール職務履歴書です。外の世界を知ることができるとともに、自分の現在位置も分かります。自分のスキル・知識は、何が通用して、何が足りないのか。それは、自身を成長させていく上で大切な視点だからです。

 

とはいえ、これはあくまで俺の場合の話。人によって業界や仕事が違えば、複業の在りかたも変わってきます。副業しない方がいい場合もありますし、今の仕事に見切りをつけるという選択になるかもしれません。

 

どんな人に、どうオススメの本か。

オススメな人は、自分の将来について不安(得にお金関係)があるものの、とはいえ、何をすればいいのか分からない人、もしくは行動のヒントがほしいという人

 

どうオススメなのかというと、今、日本がどのような状況になっており、政府がどんな未来を見通して法改正をしているかといった周辺情報が分かること。加えて、大きな負担なく、未来のために今のうちにやっておいたり、スキルを磨いておいたほうが得だと思われるいろいろな選択肢を教えてくれます

 

レトロゲームを扱ったブログを運営している立場ですが、俺は、人生の時間もお金もレトロゲームにはほどほどしか使わない方がいいと思っていて。「今の楽しみ」を否定するつもりはありませんが、時間もお金も、将来、自分にリターンしてくるものに多く使うべきだと思っています。

 

俺は今、とても楽しくない話をしているかもしれませんが、10年後もお気楽にレトロゲームと暮らしていくためにも、今のうちにやっておくべきことがあると思うわけです。俺と同じような不安を抱えていたり危機感を持っている人は、いろいろ学びになる本だと思いますよ。おすすめです。