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火事は大切なものを一瞬で奪ってしまうという話。

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こんにちは、レトロゲームレイダー/ジョーンズです。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。空気がとても乾燥しております。火のもとにはご注意ください。私も大したものではありませんが、火災ですべてをなくした経験があります。今回はそんなお話です。

 

 

 

 

時は、大エロ本時代

今は昔の物語。そのころの日本はとても大らかで、町の本屋にはたくさんのエロ本が誰でも読めるように陳列されており、低俗な雑誌のまるで信憑性のないヤレる大学ランキングにキレる人もいない、そんな時代でした。何もかもが良かったわけではありませんが、ふり返ると良かったことが多かったのも事実です。それは未来に夢があったからでしょうか。人々は今よりも心に余裕があった気がします。

 

そんな豊かで余裕のある時代の象徴が、土手に捨ててあるエロ本でした。そう、今では想像がつかないと思いますが、あの頃、道や土手や草むらに、それはそれはとても多くのエロ本が捨てられていたのです。中学生になった私は、小学生の頃に引き続き、エロ本漁りに性を出していました(そっちの意味ではなく)。

 

▼参考:小学生の頃の話▼

retrogameraiders.hatenablog.com

 

そして中学生です。アタマの中はエロいことだらけ。そして同級生はそんな奴らばかりでした。当時、私は美術部に所属していたのですが、女子会員はみんなまじめに石膏のブルータスをスケッチしていましたが、バカ男子会員はエロ本を見て裸婦像の画力ばかりを上げていました。今でも乳首と肌の境界線の描きかたにはこだわりがあります。そんな俺たち健康優良不良少年たちは、「遠征」と称して、よく土手に新しいエロ本探索に出かけていました。額に汗をかきながら、草むらをかき分け、「あったぞー!」と誰かが叫んでは駆け寄り、みんなに品定めをして「これはいいものだ」と頷き、コレクションルームへと移送していたのです。

 

コレクションルームとは部室のことではありません。顧問が女性教師だったため、エロ本が見つかるとやばかったのです。ではどこに隠すか。私たちが通っていた中学校の敷地に隣接して巨大な沼がありました。背の高いススキがたくさん生えており、モノを隠すにはちょうどよかったわけで。その一角に、拾ってきたプラスチックの収納ボックスを配置し、それをコレクションルームと俺たちは読んでいました。厳選された拾いエロ本はすべてそこに収納されていたのです。私たちは部活の時間、その沼に通っては、みんなで拾ったエロ本を回し読みしていたのでした。今にして思うと、こういうカタチで性欲を発露させていたから、俺たちは非モテカテゴリーだったのでしょう。

 

しかし、幸せな日々は続きませんでした。悲劇は、部員のあるひと言からはじまりました。「あれ?なんか沼が燃えてねえか?」

 

校舎の3Fにあった美術室から外をのぞくと、沼が燃えていました。ずこく燃えていました。だって炎の高さが、10メートルくらいありましたから。校内放送が空襲警報みたいになっていて、「校庭にいる生徒はッ、至急ッ、後者に入りなさーいッ」という教頭の悲鳴が響き渡りました。ベランダに出た俺たちの顔に熱波が届くほどの大火事。そこで男子部員の一人が叫びました。

 

「エロ本がーーーーー!!!」

 

 俺たちは、ハッとして、すぐに沼に行って、コレクションルームの回収をしなければと思いました。しかし、如何せん、炎が強すぎる。消防車が11台駆けつけるほどの大火事です。俺たちは、校庭で「これ以上行ってはダメだよ」という先生たちの妨害に遭い、燃えさかる炎に向かって手を伸ばして、「エロ本ーーーーーー!!」と思い思いに叫んだのでした。

 

火災の原因は、沼で隠れてタバコを吸っていた不良に憧れるグループによる火の不始末です。消火用にバケツまで用意していたのですが、そのバケツに入っていた液体が水ではなく石油だったようで。教室で使用するストーブ用の石油の余った分をバケツに入れていたようで、教師が目を離したスキに、生徒が水と間違えて持って行ったとかなんとか。かけた途端にボッと燃え上がり、場所も場所だったので一気に燃え広がったということでした。

 

数日が経って、焦土と化した沼にコレクションルームを探しに行ったのですが、形跡も見つけられませんでした。すべて燃え尽きてしまったのです。俺たちのエロ本収集への情熱とともに。自分で言うのもアレですが、なかなかのコレクションだったのです。内容もかなりエロかった。しかし、エロ本は月刊誌。今から集め直しても、同じものが手に入る可能性はゼロです。そして、俺たちはあのエロ本コレクションだったから頑張れたわけで。すぐに立ち直ることはできそうにありませんでした。ギンギンだった俺たちは、この一件でフニャッとなってしまったのです。

 

まあ、これは、失ったものがエロ本くらいだったので笑い話になるわけですが、本当の火事ではそうもいきません。空気が乾燥しており、また寒いので火を使うことも多いと思います。ぜひお気をつけください。火の用心です。