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【こわい話】学生時代、温泉&スキー旅行に行ったときに遭遇した、ひとりでに360度首が動く恐怖の人形の話。

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これは、学生時代の話です。

私はかまいたちの夜というサウンドノベルの影響を受けて、「学生=冬は女の子とスキーに行くもの」と思い込み、その年も知り合いが経営している草津温泉の民宿に、親しい仲間たちとスキー&温泉旅行に行ったのでした。ま、男だらけ3人というメンツだったわけですが、女の子は現地調達すればいいと。期待に胸と股間を膨らませて、旅行にのぞんだわけでした。

 

 

 

しかし、ゲレンデでそう都合よく女の子を調達できるはずもなく、荒れた男友達は毎晩酒を煽りまくり、その結果、翌日はひどい二日酔いで満足にスキーも楽しめず。そんなグタグタな男たちに女の子たちが付くはずもなく。二泊三日の旅行はあっけなく最終日を迎えることになったのです。

 

「諦めたら、そこでゲームオーバーだよ」

安西名人(誰だよ)は言いました。

 

だから私たちは諦めません。帰りの長距離バスでたまたま席が近くになった女子大生3人組と仲良くなり、バスの中で私たちは楽しいひと時を送ることに。途中のサービスエリアでもグループデート的なきゃいのきゃいのを楽しみ、連絡先も交換し、いい感じになったのでした。

 

いよいよ、東京に着くという頃になると、私たち男子も女の子たちも疲れが出たので、バスの中でスヤスヤと眠りはじめていました。そのときです。私は妙な音に気が付いたのです。

 

う、う、う、う、う、う・・・・・

 

なんだ、これ。声?いや、違うな。この音のリズムはお経かな?静まり返ったバスの車内に、かしかに、でも確かに、お経のようなものがずーっと聞こえるのです。

 

目を覚ました私は、目を薄目であけて、どこから音がするのか、探ってみました。音の発生源は、バスの上のほう。上の方から聞こえてきます。よーく見てみると、仲良くなった女の子の1人の旅行バッグ。その表面が、中に入っているものが押されるカタチで、シルエット上に膨らんでいます。

 

シルエットは、東北地方の温泉地において湯治客に土産物として売られるようになった轆轤(ろくろ)挽きの木製の人形玩具――こけしのようでした。

 

このこけしの首が、ひとりでにぐいんぐいん…と、疲れた経理スタッフが首を回すかのように、ぐいんぐいん…とゆっくり動いていたのです。

 

(バイブじゃねえか!)

 

私がそう思った瞬間、通路を挟んだ席で寝ていた女の子がガバッと起きると、その問題の旅行バッグをおろして、ジッパーをあけて、中に手をつっこみ、カチッと、何かのスイッチを止めました。音も止まりました。

 

思わず、その様子を見ていた私は、その女の子と目が合ってしまいます。女の子は、カッと顔を赤くすると、私の至近距離まで来て、

 

「違うから!そういうのじゃないから!あんな大きいの、そもそも入らないし!」

 

と、よく分からない言い訳をして、「もう、知らないっ」となぜか怒って、こちらに背を向けて寝てしまったのです。

 

いやあ、ほんとに、3人組の中で一番清楚な感じの女の子だったのですが、旅行先にああいうものを持ってくるなんて、わたしの知らない世界が広がっているなぁと感心した…という話でした。