キラーン。
長い戦いの末に、ジョーンズはようやくロトのつるぎを手に入れたのでした。これは、ゲームセンターのプライズ商品である「観賞用置き物 ロトのつるぎ」です。手に入れるのに1300円も使ってしまいました。ううっ、お小遣いが…。
しかし、後悔はありません。だって、ロトのつるぎなんだぜ。息子も「スゲー!冒険に行きたい!」と大はしゃぎ。
一方、奥さんは「メルカリで売ろう」と冷静であり、こちらとしては「これを売るなんて、とんでもない!」というトルネコも真っ青な状況でしたとさ。
しかし…。
そんなロトのつるぎが、ゴールデンウィークがあけてから姿を消しました。
俺 「あれ、ロトのつるぎはどうしたの?」
奥さん 「知らないよ」
息子 「なくしちゃったの?」
俺 「なくすわけないでしょ」
奥さん 「メルカリの町で見たという者がおるぞよ」
俺 「一人で歩いていかないでしょ」
息子 「一人で行っちゃったんだよ」
俺 「このままじゃ、竜王を倒せないよ」
奥さん 「いいのよ。竜王なんて倒さなくて。お金さえ稼いできてくれれば」
息子 「やばいよ、やばいよー」
んで、大捜査網が引かれて探した結果、見つかりました。
庭につきささっていました。
マスターソードのように。
さて、犯人はいったい誰でしょう。カトリーさんはもう犯人が分かったようですよ。
答えは、息子でした。
息子 「お父さんが、ゼルダの伝説ブレス・オブ・ザ・ワイルドをやりっぱなしのまま、ドラクエ11をPS4と3DSの両方に浮気して。クリアしたと思ったら、ゼビウスとか、ふぁみこんむかし話ばっかり。モンハンまで始めて。全然ゼルダを再開してくれないから、ゼルダの伝説ブレス・オブ・ザ・ワイルドのことを思い出してもらうためにやりました」
俺のせい?
そして、ゼルダの伝説のための犯行…?
奥さん 「たしかに彼のやったことは許されません。あれだけ汚れたらもうメルカリには出せないから。しかし、彼をあそこまで追い込んだのは、あなたですよ」
俺 「知らなかった。息子がそんなにもゼルダの伝説ブレス・オブ・ザ・ワイルドのことを思い詰めていたなんて…」
そう。真実は常に稀有なものなのです。そんなわけで、そろそろゼルダを再開しようと思います。
息子は、いなづまかんちょうミサイルの刑に処されました。