ほぼ日刊レトロゲームレイダース

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【レトロゲームの話】『ドラゴンクエストII』と、探求の旅と、みんな勇者時代の話。

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『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』は、エニックスが1987年に発売したファミコン用RPGです。今日までつづくドラクエシリーズの2作目であり、「RPGとはこういうものだぜ」というものを見せ付けた作品でした。

 

その難易度は今日でも語り継がれていますが、難易度をネガティブにとらえているファミっ子は1人もいません。ゲーム飽食時代に生まれたゆとり世代とは、ゲームへの飢餓感が違ったのかもしれません。

 

 

 

出遅れ感は否めませんでした。

 

『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』の発売は、1987年1月26日。子どもたちに「お年玉はドラクエIIのために取っておけ」というエニックスからの忠告を無視して、私は中古ゲームショップで『ダックハント』『光線銃』の購入に、お年玉の半分を使ってしまっていたのです。

 

そのため、ドラクエIIがクラス中に蔓延し、私がその面白さに気がついた頃には、新品を購入する財力がないという状況に。クラスのみんなは休み時間になると、楽しそうにドラクエIIの話ばかりしています。

 

「ムーンペタで充分にレベルを上げてからじゃないと…」

「ラリホーで眠らせると、意外とラクに倒せる」

「金のカギがどこにあるのか…」

「町があるのは見えるんだけど、どう行けばいいの…」

「アレフガルドがあるらしいぞ」

 

うおおっ、面白そうな話ばっかりしているんじゃねえ。俺も話題に入れてくれぇぇっ。

 

しかし、クラスのみんなはドラクエIIに夢中で、『ダックハント』と『光線銃』を買った人間のことなど眼中にありません。仕方がないので家で1人で『ダックハント』『光線銃』で遊んでいたわけですが、心ここにあらず。やっぱりドラクエIIのことが気になって気になって仕方がありません。

 

画面では、猟犬のドッグが私をさげすむように笑っています。ムカつく。

 

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 1人悶々としていた私でしたが、「はっ!」と閃きました。ドラクエIIを遊んでいるクラスメイトたちが求めているのは「情報」だと気がついたのです。「情報」さえ手に入れられれば、僕もみんなの会話に入ることができるのではないか。

 

『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』という作品は、ひと言でいえば、「ヒントが少なく、世界が広いゲーム」であり、「アイテムの正しい使いかたがプレーヤーのひらめきに委ねられている&上手く使ったら何かが起こる感にあふれるゲーム」でした。

 

ある者は炎の紋章を手に入れた。

ある者はロトの鎧を見つけられた。

ある者はラゴスと出会うことができた。

 

どうすれば、それが可能なのか。みんなが知りたがっていたのです。ゆえに、クラスでは情報交換が頻繁に行なわれていました。しかし、そこは子供同士の情報交換。間違った情報やデマも行きかっており、民衆は正しい攻略法を欲していたのでした。

 

そこで私は何に徹したかというと、「情報屋」です。ナポレオンです。

 

いろんな友達の家でプレイを拝見したり、自慢話を聞いたり、手に入った情報をプレイが進んでいる友達に「これって、本当?」と確認。または、実際にプレイしているところを見て、正しい情報、ウソの情報、未確認情報と3つに分けて、まとめました。

 

そこで得た情報をまとめて知りたがっている人にアドバイスする…というポジションを確立したのでい。まあ、今でいう「攻略まとめwiki」の人間版といったところでしょうか。

 

また、クラスではじめてマッピングを行なったのも私でした。最初はノートで行なっていたのですが、ノートのどこから書き始めるのかの判断を誤ると、ダンジョンの構造によっては、ノートが足りなくなるため、後に方眼紙を使うようになりました。

 

このマッピングが真に成果を発揮したのは、「ロンダルキアの大迷宮」です。

 

落とし穴とループ通路のせいで超絶難しいこのダンジョンの攻略地図もつくり、この地図のコピーは小学校の上級生はもちろん、アルガス兄貴(『蒼き狼と白き牝鹿』の話に出てきた人)によって一部の高校生にも重宝されるに至りました。

 

このようなポジションを確立したことで、私はまったくドラクエIIを自分でプレイしていないのに、誰よりもドラクエIIにくわしい男となり、「アイツに聞けば何かヒントが聞けるかもしれない」と思われる人間になったのでした。

 

しかし、私は自分でまったくプレイしていないのでした。

 

そんな耳年増な私が『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』をようやくプレイできるようになったのは、貸し借りトレードがドラクエIIのレートがだいぶ下がったドラクエIII発売前の秋頃だったと思います。

 

ポジション確立のためにネタバレ全開だったため、自分で謎に立ち向かうという楽しみがゴッソリなくなっていたのは、残念でした。

 

それでも、いろいろな情報が行き交い、超難関ゲームにクラスみんなで立ち向かったという日々は、あの時代だからこその楽しさだったのかなと思います。あれはあれで楽しかったので、良しとしましょう(笑)。

 

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