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同僚(女)の結婚式に出席したら、新郎側のゼネコン社員たちがすごかった話。

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こんにちは、退職したばかりのレトロゲームレイダー/ジョーンズです。

会社という組織の中に長いこといると、その会社独自の風土が世の中の一般常識のように思えてしまう…なんてことがあります。大なり小なり、こういうことはあるのです。今回はその象徴といえる話をご紹介しましょう。

 

 

 

 

新郎の会社が某ゼネコンでした

職場の同僚の女の子(25歳)が結婚することになりました。俺たちは「ウェーイ、祝い尽くすぜ!」と表参道の結婚式場に駆けつけたのです。

 

ご存知の通り、披露宴の席次は新郎新婦の近くに、新郎と新婦の職場の人たちのテーブルがセットされます。そして、新郎が勤務しているのは、某大手ゼネコンでした。テーブルに座っているのは、新郎の上司の方々でしょうか。50代以上の方々が落ち着いた感じで鎮座増しています。かたや、俺たちはWeb広告界隈のどぶねずみ。基本スタイルがウェーイであり、結婚式にのぞむ意気込みが「今日はビールを浴びるまで飲みます!」であり、社格の違いは人格の違いなのだなと、心の底から恥ずかしい思いをしました。

 

そして、式が始まりました。

 

「おや?」。俺は思いました。某大手ゼネコンの人たちが、明らかに俺たちのことをマウンティングして格下に見ていることを感じたのです。ファーストインパクトは某ゼネコン側の最初の挨拶でしょうか。「みなさんもお馴染みである当社は、日本のインフラを支える一大事業を任されており~」とはじまり、「その責務の重さゆえに、いわゆるお堅い社風などといわれておりまして、(俺たちの会社)さんのように明るく楽しく仕事をする、というわけには行かないわけですけれども~」とディスりを入れてきて、5分の尺でえんえんと自社の自慢をした挙句、「○○くんはそんな当社の未来を託すホープの1人なのです」と新郎のことをほとんど紹介しなかったんですよ。うへえ、こんな世界って本当にあるんだ。俺たちは驚きました。

 

次に俺たちの会社の上司挨拶があったわけですけれども、これが本当にいいスピーチでした。新婦の人柄に触れてつつ、どのような仕事ぶりをしているのか、社内においてどんなキャラなのか、時々笑いを入れつつ、とてもハートフルな内容でした。そんなスピーチをゼネコンの奴らはまったく聞いていないどころか、結構大きな声で「○○さんとこの間ゴルフ行ったんだけどね」とか、内輪の話をしてやがるわけですよ。マジか。スゲェな。よくそんなことができるな。レイリーさん、俺は驚いたよ。

 

そして極めつけは、余興でした。両社ともに動画の発表だったわけですが、俺たちの動画を上映されると、ゼネコンの人たちはこぞって席を立って、トイレに行きやがったのです。その数8人。同時に、ですよ。会場の前の方にあるテーブルの8人が、俺たちの余興がはじまると同時に席を立って、会場から出て行ったのです。あきらかに「今はトイレに行っておくべき休憩時間」という認識でもなければできない行為じゃないですか。ここまでコケにされた経験は初めてでした。

 

追い打ちをかけるように、某ゼネコン側テーブルに座っていた若手の1人が、こちらの余興の最中にこっちのテーブルに来て、こう言いました。「ウチの上司たちに、お酒注がなくていいんですか?」。ほほう。そう来たか。披露宴の参加者は新郎新婦から招かれた客として新郎新婦の仕事仲間は同列の立場だと思っていたのですが、どうやら向こうは自分たちの常識を通したいらしい。じゃあ、乗っかってやろうじゃねえか。俺たちなりの流儀でよ。

 

てなわけで、

 

向こうのお偉いさんたちがトイレから戻ってくると、俺たちは1人1本ビール瓶を持ってお酌をしに行きました。非礼を詫びつつ、お近づきの証という体ですが、本心はとことんビールを飲ませてやろうと。「いや、もういいんで」と言われても、「いやいやいやいやいや、さすが天下の(ゼネコン社名)さん。冗談が上手い!」とか、さっき「課長は全部飲んてくれましたよ!部長はそれでいいんですか?」と煽ったりとか、とにかくみんなで持ち上げて、盛り上げて、ビールも、シャンパンも、ワインも、いろんなアルコールを混ぜて混ぜて、ガンガンいこうぜ!」と飲ませました。お前ら全員、酔いつぶれて醜態さらせやーゴラァという算段です。

 

結論からいうと、

 

ゼネコンは酔いつぶれませんでした。誰1人として。俺たち的には「これだけやれば充分だろう」という量の120%くらいまで飲ませたのですが、みんな顔は赤いものの、潰れなかった。きちんと毅然とした態度で、結婚式を全うしていました。こいつら、相当の酒羅場をくぐってやがる。俺たちが見てこなかったような地獄を経験してきたとしか思えない強さに、俺たちは戦慄しました。

 

たぶん、彼らも彼らで強いられてきた歴史があるのでしょう。たしかに相いれないところはあったかもしれない。おかしな常識もある。それと同時に、それなりの事情と正義も、組織ごとにあるものなのです。片方の視点から相手の一部を非難することは簡単ですが、そんなに世の中の構造は単純じゃない。だから、俺たちは俺たちが正しいと思うカタチで新婦と新郎の幸せを祝うだけ。そう考えて、俺たちは披露宴を盛り上げることに全力を注いだのでした。

 

披露宴の最後、新郎から「(新婦)ちゃんの会社の人たちは、みんな、あったかいよね。うらやましいです」という言葉をいただくことができました。なので、「いつでもウチに来ていいよ」と答えると、「いや、それはないですね」と即答。これだからゼネコンの奴らは…!というお話でした。