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【本のレビュー】『ハイスコアガール2巻』――もう1人のハイスコアガール登場!健気なコハルが超かわいい話。

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現在テレビアニメも絶賛放映中の『ハイスコアガール』。今回は2巻のレビューを発信したいと思います。1つ忘れていたけど、私が所有しているのって回収前バージョンなんです。なので、現在書店で販売されているものとは一部違うと思うのですが、大まかな流れは変わらないと思いますので、購入時の参考にしていただければ幸いです。

 

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大野がいなくなった後のハルオは…

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時は西暦1993年12月。ハルオは中学2年生になりました。ゲー厶センターでは『バーチャファイター』が稼動したころのお話。私もイトーヨーカドーのゲームコーナーに設置された1プレイ200円のVFを見て、「どんなブルジョワがプレイするゲームだろう?」と思ったものです。

 

そんなハルオの姿を見かける1人の少女がいました。彼女の名前は日高コハル。ハルオと同じ中学校のクラスメート。特に趣味もなく、熱中するものもないコハルにとって、ゲームにすべてをかけているハルオは理解できない人間でした。

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そんなコハルちゃんですが、実家は酒屋を営んでおり、お父さんの趣味でMVS(昔駄菓子屋なんかよく置いてあったネオジオのゲームができるアレ)を設置しているという、ゲーマーからすると垂涎ものの住宅環境にいるのでした。

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そんなコハルちゃんですが、ゲームセンターに出入りしている常習犯であることがバレたハルオがまじめに反省文を書かなかったせいで教室の掃除が遅れてしまい、帰る頃には吹雪いてしまうという事態に巻き込まれてしまいます。そのピンチを助けたのはハルオでした。

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行きつけの駄菓子屋「戸塚商店」を避難所として使うように勧めるハルオ。しかし、駄菓子屋ルールとして「お金を使わないガキは帰れ」があるため、ハルオは100円で2ゲームできるゲーム筐体で1プレイ分をコハルに譲るのでした。

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さて、賢明な読者の皆さんなら、私がバカにていねいに、このあたりのくだりを説明していることに気がつかれていると思います。少しネタバレをすると、このコハルというキャラクターが後に大化けするのです。コハルなくして『ハイスコアガール』が成立しないほど「いい女」になっていくため、その原点である2巻のこのあたりは絶対に押さえないといけないのです。

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生まれて初めてプレイする対戦格闘ゲーム龍虎の拳』に苦戦するコハルのために、1コイン分で対戦に入ってあげるハルオ。素人ならではのガチャプレイを微笑ましく見ていたのですが、なんとコハルは、リョウ・サカザキの隠し超必殺技・龍虎乱舞を出してしまうのでした。ちなみに私は『龍虎の拳』で出せたことが一度もありません。後に開花するその才能の片鱗をチラリと見せるのです。

 

コハルの家(お店)にMVSがあることを知ったハルオは大喜び。今度、必ず遊びに行くと約束するのでした。

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コハルにとってハルオは、退屈だった自分に新しいシゲキを与えてくれる存在だったのかもしれません。無意識のうちにハルオのことが気になりだしたコハル。ついに夢の中にハルオが出てくる始末。

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その夢は、くぬぎの木に甘い蜜を塗ると何かが寄ってくるというもので。ハルオと『キング・オブ・ザ・モンスターズ』に出てくるビートルマニアくんが引き寄せられてくるというもの。イトーヨーカードーに置いてあったMVSには高確率で『キング・オブ・ザ・モンスターズ』が入っていたことが元ネタなのですが、押切先生の着眼点には感服せざるを得ません。

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「うしろで見てる方が好き」。このときのコハルはまだ「一緒にいられれば幸せ」だったのですが、この気持ちは後に少しずつ変わってきます。一緒に並んで同じ景色を見たい。そんな思いに切り替わっていく展開を楽しむためにも、やはり2巻は重要です。

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クラスメートの家で開催されるクリスマス会に参加する予定だったハルオとコハル。しかし、ハルオがコハルの家に投入された『餓狼伝説SPECIAL』に夢中になってしまい、コハルもハルオのゲームプレイを見ているうちサボることに。さりげなく、自分のプレゼント「手編みのてぶくろ」を渡すコハル。

 

ところが、コハルの気持ちにまったく気がついていないハルオは、このてぶくろをあることをして酷使してしまい、ボロボロにしてしまうのです。怒るコハル。そしてコハルはハルオのことが大嫌いになってしまうのでした。しかし、

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吹雪の中、コハルの店の前でひたすら立ち続けるハルオ。(ひょっとして、自分に謝りに来たのでは…?)(いやいや、そんなことない!)と苦悶するコハル。

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そんなコハルに、ハルオは外から大声で呼びかけます。ドタドタドタと急いで駆けつけるコハル。そこには真面目な面持ちのハルオ。そしてハルオはコハルに自分が今日ここに来た理由を告げるのでした。

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餓狼伝説SPECIAL』で隠れキャラであるリョウ・サカザキを出すには、すべての対戦者に一度も負けることなく勝ち進み、クラウザーまで倒さなければなりません。すげえ大変なのです。しかしコハルは…(笑)。

 

他にもいろいろとあって、ハルオとかなり親しくなったコハルでしたが、彼女はついに決定的なことに気がついてしまいます。

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そして、ここからコハルのターンがはじまります。

 

一方、ハルオは大野さんのことを忘れてしまったのでしょうか。そんなことはありません。『ストII』の新作が出なくて、改造版である通称レインボー筐体に翻弄されながらも、ハルオはいずれ大野と再会したときに対等に戦えるように、ウデを磨き続けていたのです。ハルオの心の中には、常に大野さんがいたのでした。

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そして、中学3年生になった年。

ハルオたちの中学校に転校生がやってきました。クラスはその噂で持ちきり。しかしハルオは新しく出た『スーパーストリートファイターIIX』のことで頭がいっぱい。そんなある日、ハルオは行きつけのゲームセンターで、凄ウデのザンギエフ使いと出会うのでした。その正体は――!?

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時代が1993年となり、SNK対戦格闘ゲームが台頭。ゲームセンターはだんだん多くの人たちで賑わう場所となっていきました。私もゲームセンターで飛んできた灰皿が頭にぶつかったことも、ヤンキーになぜか関節技を決められたこともあります。

 

そんな時代に生きた中学生、ハルオ、コハルちゃん、そして戻ってきた大野さん、3人の物語はどうなっていくのか。3巻につづくのでした。

 

   

 

 

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