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『ゼルダの伝説』と、同級生の女の子と、学級裁判の話。

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ゼルダの伝説』は、1986年2月21日に任天堂より発売されたファミコンディスクシステム用のアクションRPGです。 冒険の舞台であるハイラルを舞台に、主人公のリンクが大魔王ガノンの討伐を目指すというストーリー。ゲーム少年だった俺はすっかりその魅力に取りつかれてしまったのですが、なんと俺の家にはディスクシステムがなかったのでした…。

 

 

 

 

これは、小学生の頃の話です。
そのころの俺は、『ゼルダの伝説』にすっかり夢中でした。しかし、我が家は教育に厳しく、ファミコンを買ってもらえたのすら奇跡。ほぼ同じくらいの値段のハードをもう1代買ってくれと頼んだところで、望みが叶えられるとは思えませんでした。最新ハードということもあり、持っている友だちもほとんどいないという状況。でも、どうしてもやりたい。ゼルダをやりたい。そして私は、暗黒面に身を堕とす決意をかためたのでした。

 

実は、近所の本屋 兼 雑貨屋が、当時のファミコンブームにビジネスチャンスを見出し、店内の一部に、テレビモニターと最新ハードを揃え、30分プレイ100円の簡易ゲームセンターを作っていたのです。時間内のゲーム交換は自由。ラインナップは最新作から旧作まで抑えています。チトお金はかかりますが、ゲーム天国です。近所のゲームバカはみんなここに集まっていました。

 

しかし、こちらのお店、学校やPTAはこころよく思っていませんでした。「生徒出入り禁止指定店舗」に指定されていたのです。当時の俺は「学級委員」を務めていたため、クラスメイトのお手本を示さなければならない立場にありました。しかし、「クラスのお手本」よりもハイラルの平和」のほうが大事。その悪いお店に入り浸っていたのです。しかも常連でした。

 

LEVEL6のダンジョンまでは順調だったまです。そこでトラブルが置きました。同じクラスの女子学級委員に、お店に入り浸っているところを見られてしまったのです。私は咄嗟にウソをつきました。「これは潜入捜査だ。クラスメイトが立ち入らないように、中で監視しているのだ」と。

 

ウソはすぐにバレました。

 

虚言による言い逃れが逆効果となり、その子は翌日の学級会の議題に「学級委員が悪い店を利用していることについて」を議題に挙げやがったのです。私は学級裁判にかけられました。

 

私は、みんなの前で、「つい魔がさして入り浸ってしまった。一度やりはじめると歯止めが利かなくなった。今は反省しているといった陳述を述べ、涙を流してもう二度と行かないと訴えました。

 

しかしそれはウソでした。

 

その場をうまく収めるための演技です。マジカルロッドを手に入れて、これから面白くなるというところで『ゼルダの伝説』をやめられるものでしょうか。いいえ、やめられません。

 

「まさか、学級裁判でこってり怒られた当日に、また行くとは思うまい」

 

そう、私には人間の心理を逆手に取った作戦での勝算があったのです。下校後にすぐお店に向かいました。細心の注意を払い、裏口から入り、お金を払って、『ゼルダの伝説』をディスクシステムにセット。「ただいま、ハイラル」と意気揚々としていた私でしたが、なんと、タイトル画面に輝くトライフォースの少し向こう側に、あの女子学級委員の顔が見えるではありませんか。

 

「なんか、反省していない気がしたから…」その子は言いました。女の勘はするどいからキライです。私は懐柔策に切り替えました。いかにゼルダが面白いかを語り、共感を得ようと試みたのです。

 

ムリでした。

 

そして、次の学級会でも議題にあげられ、親が呼び出され、こっぴどく怒られるはめになったのです。かくして『ゼルダの伝説』は封印せざるを得なくなり、後にディスクシステムを買ってもらうことになるのですが、このような経緯でのイヤな思い出もあり、『ゼルダの伝説』をやろうという気はしばらく起きなくなってしまったのです。ゼルダEDです。

 

でも、ひさしぶりにプレイすると『ゼルダの伝説』はやっぱり面白いですね。