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【イベントレポート】サガシリーズの作曲でおなじみイトケンさんが川越に来るっていうから行ってみた話。

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「イトケン、埼玉に来るってよ!」

9月8日に開催される川越東高校の文化祭「翔鷺祭」に、サガシリーズ聖剣伝説シリーズ、ハズドラなどの楽曲を手がけている伊藤賢治(イトケン)さんが生ライブのために現れるとのこと。実は伊藤さんは川越東高校の設立1年目の生徒であり、卒業1期生なのだとか。サガシリーズファンであり埼玉県民としては行かないわけにはいかないと、私は電車に乗り込み、川越線南古谷駅へと向かったのでした。

 

 

 

さて、川越東高校といえば、スポーツと学問が両立されている優秀校として有名な男子校。しかし、最寄り駅の南古谷駅から徒歩40分というなかなかユンザビット高地みたいな立地にあり、女子高かイトケンさんでも来ないかぎり、私でも絶対に行かないような埼玉の郊外にあるのでした。

 

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(自然が広がっています)

 

 私は川越線南古谷駅まで行き、そこから無料のスクールバスに乗っていきました。バスは15分おきに出ています。バスだと移動時間は10分くらい。徒歩だと40分かかりますので注意。駅前にタクシーは4台くらいしか停まれないとともに、周辺の方たちの利用が多いので、タクシー利用は考えないほうがいいでしょう。

 

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(校舎はこんな感じ)

 

何人かの生徒が文化祭のために訪問したお客さんの案内をしてくれているのですが、みんな馴染めで礼儀正しく、都内でクラブ通いばかりしている&日本語もろくにしゃべれない服装の乱れたバカ高校生とはえらい違いです(偏見が入っています)。ちなみに、男子校ということもあり、女子高生の客に対してピュアな対応になるあたりがとても初々しいです。

 

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(ライブ会場は体育館)

 

さて、会場は体育館だったのですが、実はこちらの会場。伊藤さんが初めてバンドを組んだのがこちらの高校の文化祭であり、初めて人前で演奏したのがこの体育館だったとか。30数年ぶりの凱旋がプロの音楽家としてというのは、なんかグッとくるシチュエーションではありませんか。

 

ライブ中の写真撮影や動画撮影、音声の録音は禁止されていたので、お見せすることはできません。

 

演奏曲は以下の通りでした。

1.『パズル&ドラゴンズ』より「Departure」

2.『パズル&ドラゴンズ』より「Walking Through The Towers」

3.『ブレイブフロンティア』より「封じられし力」

4.『パズドラZ』より「さかさま世界」

5.『サガフロンティア』より「Battle#5」

6.『ロマンシング サ・ガ2』より「七英雄バトル」

 

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高校生向けということもあり、最近の作品をメインに置いてきた編成でしたが、大満足の内容。恥ずかしながら私は最前列でビートを全身に浴びてきたため、最後のほうは涙まで垂れ流してしまいました。

 

伊藤賢治さんって以前インタビューでは「そんなに戦闘の曲は得意じゃない」とおっしゃっていたのですが、個人的には戦闘曲が大好きです。カッコイイなんて言葉では表しきれない魅力があると個人的には思っています。

 

ロマンシングサガの世界って、残酷なまでの弱肉強食なんですよね。こちらの成長を敵が待ってくれない。圧倒的に強い敵と出会ってしまったら、多少の犠牲覚悟でなんとかしないといけない。そんなゲームバランスの作品で、人類がとても頼りなげで脆弱なんです。「それでも、やりようはいくらでもある!」というところがフリーシナリオシステムだったりするわけで。そういったコンセプトの影響があるのか、伊藤賢治さんの戦闘曲ってただ勇ましいだけじゃなくて、立ち向かう勇気をくれるというか、絶望の先に希望を感じさせてくれるんですよね。

 

そのせいか、社会人になってからヤバイ状況になった時、私はアタマの中で必ず伊藤賢治さんの戦闘曲をかけるんです。お気に入りは、『ロマンシングサガ2』の通常戦闘です。これが脳内にかかっていると、困難と立ち向かえるんですよ。さらに、起死回生につながる「ひらめき」が降りてくることもあり、何度助けられたことか(実話です)。

 

伊藤さんは在校生のみなさんに応援メッセージを語っていらっしゃいました。

 

「人生というのは思ったようには行かないことも多い。僕自身がそうだった。本当は作曲家の道を歩んだり、大学在学時にバンドでメジャーデビューとかしたかったけど、浪人もしたし、進みたい道へは進めなかった。もともとゲームには興味がなかった。でも専門学校の先生の勧めで応募してみたら、たまたまファイナルファンタジーの植松さんに拾われて、時代の流れもあってゲーム音楽で名を広めることができた。思い描いた方法とは違ったけど、今、僕は音楽で食べていけている。だから、好きなことのアンテナだけじゃなくて、いろいろなアンテナを立てて、大して興味がないと思った道も進まないより進んだほうがいい。どこで何と繋がるか分からないから」。

 

まさに、困難と立ち向かうための応援メッセージ。若く恐れを知らない高校生たちに響いたかどうかは分かりませんが、転職を本格的に考えている脆弱でひ弱な存在である私の胸にはズドンと響きましたよ、伊藤さんっ!!(ぶわっ)

 

そんな伊藤賢治さんの生演奏を全身で浴びて、「やっぱりイトケンさんの曲はいいなぁ!」と、魂で感じたというお話でした。