ほぼ日刊レトロゲームレイダース

レトロゲームについて、ほっこり&もっこりする思い出話と雑談多め



【雑談】megamouthの葬列さまの「弊社から社員が退職しました」記事に見る、自分を知らない人間が巻き起こす迷惑の厄介さの話。

昨日、このような記事がエントリーされ、はてなブログ界隈がどよめきました。

 

「正気の沙汰とは思えねぇ!」

「気が狂っている!」

「こんな経営者がいるからダメなんだ!」

 

くわしくは該当エントリーのほうを読んでいただくとして。私なりの見解を述べさせていただければ幸いです。

 

 

 

 

こちらの話題に出ている経営者さまは、おそらく優秀な方だと推測されます。しかし、人材マネジメントという点では大きな勘違いをされていると考えられ、それがおそらく、これまでも少なくない悲劇を生んできたとも予想されるため、早急に気づいて改善していただきたい次第です。

 

エントリーを読んで私が感じたのは、

 (1)自分がスペシャルだという自覚がない

 (2)実は、社員に興味がない

…という二点。

 

私もこれまで何人もの経営者にお会いしてきていますが、megamouthさんも中小企業の経営者に多いタイプかなと思いました。

 

この手の人に共通しているのは、「なんでこれをチャンスと考えられないのか分からない」といった、自分ならこうするのにやらない人の考えていることが分からない的社員への不満が少なからずあることです。

 

おそらくこの経営者さんは、100%善意で、若手社員にアドバイスをしています。自分の経験を踏まえて、「ここは踏ん張るべきだ」と本気で思っているのでしょう。しかし、おそらく若手社員にはそれが死刑宣告でしかありません。読者の多くも若手社員に近い思いを抱いている様子。経営者さんの感覚がズレているのです。

 

なぜ、このようなことが起きているのか。分かりやすくドラゴンクエスト的に説明しましょう。

 

経営者さんは「戦士」です。パーティのリーダー。攻撃力も防御力もあり、HPも高いです。呪文こそ使えませんが、それでも力技でなんとか出来ちゃいます。

 

一方、エントリー内に出てくる若手エンジニアは「魔法使い」。攻撃力も防御力もなく、HPも低め。呪文こそたくさん使えますが、これもMPに限度があるため、使いかたを考えなければなりません。

 

魔法使いが訴えます。

「MPも尽きかけているし、これ以上の冒険はムリだ。一旦、街に戻って体制を整えましょう。私にはこれ以上は難しいです」

 

戦士は魔法使いを諭します。

「いや、これはチャンスだ。今はいい風が吹いている。こういう時はGOと相場が決まっている。俺も低レベルの頃はこういうタイミングを踏ん張ってやってきた。呪文がもう使えない?俺は呪文なんか使ったことはないよ。だから君にもできる!きっと!」

 

…と、こういうことです。

 

戦士は魔法使いである相手に戦士としてのアドバイスをしているわけです。魔法使いの事情なんて知ろうとせず。自分はこれでやってきたから間違いないと自信満々。たしかに間違ったことは言っていません。しかし、魔法使いには何の役にも立たないアドバイスです。

 

人間はいろいろなタイプの人がいます。自分はどんな人間なのか。人よりも何が上で、何が足りないのか。そして相手はどういう人なのか。どういう仕事が向いており、どんなアドバイスが有効なのか。この一連の検証ができていないのです。

 

だから、今回の出来事は当然の帰結というのが、私の見解です。

 

こちらの経営者さんの会社で上手くやっていけるのは、経営者さんと同じタイプか近しい人だけ(ドラクエ的な例えだと戦士か武闘家だけ)、ということが推測されます。

 

でも、これって、誰もがやりがちなことだと思います。分かりやすい例えが子育て。別人である子どもに、過去の自分と同じことを強要したりする。本人は成功体験があるので自信満々ですが、合わないタイプの子どもからしたら、たまったもんじゃない。

 

相手を知ること

 

これってとても大切です。相手を知らなければ、アドバイスなんてほとんどの場合、役立つどころか相手を苦しめる毒にしかなりませんからね。

 

それに無自覚な経営者は、無自覚に地獄を作ってしまうものです。