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【映画レビュー】『新感染 ファイナルエクスプレス』が、まったく期待していなかったけど、スゲェ面白かった件。

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個人的にダッシュ系ゾンビは好きじゃないし(ロメロゾンビ派です)、この手の映画は見飽きた感があったのですが。勧められて観たらなかなかの掘り出し物でした。かなりイイです。

 

グロ描写がほとんどないため、普段ゾンビものを観ない女性から、妖怪ウォッチが好きなお子さままで、ハラハラ&ドキドキを楽しめます。

 

 

偏見だと思うのですが、韓国映画で"当たり"を引いたことがあまりありません。

 

脚本の性質が私の国民性に合わないというのを昔から感じていて、「良いことをしたら必ず報われるから良いことをしろ」という説教や、コメディのために全員がギャーギャーと騒ぎまくる展開が特に真新しさを感じることなく、「韓国映画観賞=人生の無駄」と思っていました。

 

本作に関しては、映画版『アイアムアヒーロー』の7割くらい楽しめればOKくらいの気持ちで観賞したのですが、とんでもありません。映画版『アイアムアヒーロー』の150%くらい面白かったです。

 

物語は、「仕事ひと筋で娘との関係がうまくいってない証券マンが実家に帰った奥さんのいる釜山まで娘を送る」というもの。ところが特急が動き出したところで韓国各地で謎の集団感染が発生。1人の感染者の車内侵入を許してしまったことで、釜山行き特急はゾンビがねずみ算式で増殖していき、人間との壮絶なサバイバルがくり広げられる…という展開。

 

韓国映画って、なんでも盛ってダメにパターンが多い印象があるのですが、この作品はテーマを絞って無駄を切り捨ててアイデアとアクションを盛りつけているため、ゾンビ・サバイバルとして最後まで楽しむことができます。

 

特急内でのゾンビ物というと、できることが少ない&平凡な展開になる印象がありましたが、そんなことはなく。車内だから逃げられない。外との連絡手段が電話しかない。途中駅で降りたらどうなるか。愛する人と車両が別れたらどうなるか。銃がない環境でどうやって自衛するか。さまざまなところにアイデアが盛り込まれており、また生き残るだろと思っていた人物がバッサバッサと死んでいき、全滅エンドもあり得て、最後まで展開が読めませんでした。

 

上記のパッケージに何人か映っているじゃないですか。フツウ、このメンバーが最後に生き残るメンツって思いますよね?少しネタバレすると、全然違いますから。

 

脚本における人物の心理変化と物語の展開が巧みで、「たった1つのピースが欠けても、あのラストにはたどり着かなかった」というもの。すべての要素を無駄にしない(マイナスな面も肯定する)、ここまで作り込まれた作品を観たのは久しぶりです。一部、国民性が合わないのか、くどくどしているところもあるのですが、長所に比べたら些細な問題です。

 

ラストのトンネルシーンは号泣必至なので、ハンカチの用意を忘れないように。あと、日本版タイトル『新感染 ファイナル・エクスプレス』は偏差値が低い感じですが、1回観たあとに韓国でのタイトルが『釜山行き』であることを知ると、もう一度泣けます。オススメ。