ほぼ日刊レトロゲームレイダース

レトロゲームについて、ほっこり&もっこりする思い出話と雑談多め



【考察する話】『ファイナルファンタジーII』と、『スター・ウォーズ』と、お子さまたちのハートキャッチの話。

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『ファイナルファンタジーII』は、「打倒ドラクエ」という途方もない目標を掲げて散ったものの大きな手応えを感じたスクウェアが、前回の反省点を踏まえて、「俺たちのRPGはこれだ!」という方向性を明確にした作品といえるでしょう。

 

「絶対に勝ちに行く!」。そんな強い意志を持って、当時は亜流でありながら世界観とストーリーはド直球の王道を目指していたのでした。今回はちょっとだけネタバレです。ご注意を。

 

 

 

前作『ファイナルファンタジー』の長所であり短所だったところは、「本格ファンタジーの分かりにくさ」だったと思います。これまでスクウェアがユーザーの年齢層が高いパソコンゲームを得意としていたからか、ファミコンのメインユーザーである少年少女向けに、上手にゲームを作れなかったのでしょう。

 

特に、ライバルが『ドラゴンクエスト』だったわけですから、「分かりにくさ」でイマイチ子どもたちのハートをキャッチしきれなかった、といったところでしょう。

 

しかし、ドラクエとの差別化はできた。路線は、童話的なドラクエとは違う、やや大人びた方向性で間違いない。あとは、アピールしやすい分かりやすさ。『ダンジョン&ドラゴンズ』は子どもには早すぎた。もっと身近に、分かりやすくして大人びた作品はないものか。「『スター・トレック』はどうでしょう?」「バカ!子どもにはアピールしにくいだろ!俺は好きだけど」。きっと、このような話し合いがあったのではないかと推測されます。

 

その結果、2作目のお手本になったのは、『スター・ウォーズ』でした。

 

天野喜孝さんのイラストのイメージが強くて、純ファンタジーとして見てしまいがちですが、FF2は『スター・ウォーズ』のエピソード4~6(オリジナル・トリロジー)の影響を、間違いなく、強く受けています。

 

・強大な帝国と反乱軍という対立構造

・撤退戦が熱い(オープニング)

・反乱軍の女性指導者(ヒルダ)

・皮肉屋の運び屋(シド)

・チョコボ(トーントーン)

・雪原がある(サラマンド)

・帝国が建造している巨大兵器(大戦艦)

・帝国への裏切り者(ボーゲン伯爵)

・力に魅せられて闇堕ち(レオンハルト)

・化物と戦う闘技場

・ラスボスは帝国の皇帝(皇帝マティウス)

・皇帝の裏にある巨大な闇の力 などなど

 

パクリということではなく、『スター・ウォーズ』自体が古来より人々の心をたぎらせてきた神話・寓話の要素を集めて作品を作っているわけですから、それをお手本にすれば「分かりやすいヒット作品」の近道なのは間違いないわけです。

 

恥も外聞もなくここまで露骨にやったのは、それだけ『ファイナルファンタジー』の後に発売された『ドラゴンクエストIII』が日本中をハルマゲドンに陥れるほどの完成度だったわけであり、「打倒ドラクエ」がそう簡単なものではないことを、坂口さん率いる開発チームのみなさんが感じたからではないでしょうか。

 

心無い人からは揶揄される「熟練度システム」ですが、ここに私は「オリジナルのこれまでのファミコンゲームにない要素を入れる」という開発チームのプライドみたいなものを感じたりしています。まあ、分かりにくかったので、次回作ではフツウのレベル制に戻っちゃったりするわけですが。

 

個人的には、女海賊レイラが大好きです。

 

彼女は、会話の端々に「フリオニールのことが好き」というのが感じられる、男勝りなのに妙に女の子なところがあるんですよ。でも、当のフリオニールは身分違いのヒルダに惹かれているところがあって。そんな彼女の寝室にフリオニールが1人だけ呼ばれたとき、多分、レイラは気になって気になって仕方がなくて様子を伺い行ったと思うんですよ。そうしたら、ヒルダの正体はラミアクイーンだったわけで。だから一番に助けに駆けつけられたんだ…と。

 

私はそう妄想して、今夜もハァハァすることにします。みなさん、よい夢を。